動画やインタラクティブなコンテンツを簡単に作成できるマルチメディアオーサリング統合ソフト。「Visual LAB」は、画像、テキスト、音声、実行ファイルなどのデータを部品として扱い、それらを画面上に配置していくことで動画を作れるソフト。インタラクティブなコンテンツ作りが可能で、作成したコンテンツは動画ファイルや実行ファイル、スクリーンセーバ、Webページ、画像ファイルとして保存することができる。
動画を作るために部品として使用できる画像は、BMP/JPEG/DIB/ICOの各形式のファイル。「Visual LAB」自身がペイント/ドロー機能を備えており、新たに画像を描き起こすことも、また、既存の画像ファイルを編集/加工することも可能だ。こうした画像部品に移動や変形などの変化を与えながら複数のページを作って、動画を作成してゆく。部品に親子関係を持たせることが可能で、親部品に対して加えた移動や変形をそのまま子部品にも適用できる。また、異なる2ページの中間画像を生成するページ補間機能があり、スムーズな動画を作ることができる。
ユーザのマウス操作によって起こる動作を設定することが可能で、アニメーションにインタラクティブな要素を加えることができる。例えば、マウスで部品をクリックしたときにページを移動したり、ドラッグで部品を移動させたりといったことが可能だ。さらに、キー入力でページ変更やアニメーションを実行させることもできる。これにより、カーソルキーで次々にページを送る(戻る)といった処理が可能になる。
画像以外にもテキスト(TXT/RTF)、音声(WAV/MIDI)、動画(AVI)、実行ファイル(EXE/DLL)、ショートカット(LNK/URL)など、さまざまなデータを部品として配置することができる。カンマ区切りテキスト(CSV)を表・グラフ部品として扱うことも可能。部品として使うためにナレーション(音声ファイル)を録音する機能や、パソコンの画面から画像や動画をキャプチャする機能もある。また、部品には変数の関係を設定する関係式を与えることができる。関係式を使うことで、部品に計算による機能を追加することが可能だ。
作成したコンテンツは、動画(WMV/AVI)や静止画のほか、単体で実行可能なEXEファイルやスクリーンセーバとして保存できる。また、ページ数分の部品の画像とその表示のためのHTMLファイルを簡易Webページとして出力する機能もある。