12桁までの計算に対応した電卓ソフト。一般的な計算機能に加え、日本語単位表示や計算結果履歴表示などのオリジナル機能を搭載している。「ABS-Calc」は、電卓画面と、アンサーリスト(計算結果履歴)画面の二つの表示領域を持つ電卓ソフト。12桁までの一般的な計算機能とそのほかの独自機能での二つの画面を使い分ける。
電卓画面で行えるのは、四則計算をはじめとする、税込み/税抜き計算(税率は変更可能)、逆数、平方根、n乗の計算などの、普通の計算機で行えるような計算だ。数値表示部分は、3桁ごとのカンマ表示(表示/非表示の切り替えが可能)や74万1289といった日本語単位でも同時に表示してくれる。税額のみを算出する機能もある。
もう一つの表示領域であるアンサーリスト画面では、これまでの計算結果の履歴を多角的に集計し、集計結果をリアルタイムに表示してくれる。アンサーリスト画面を表示させるには、電卓画面右上の「>>」をクリックするか、「設定」メニューから「アンサーリスト表示」を選べばよい。
集計される項目は、リストに蓄積された数値の個数、合計、平均、中央値、最高、最低、分散、標準偏差の8種類。これらの集計値は、「Input」をクリックすることで「ABS-Calc」上の計算で使用できるほか、クリップボードに転送して、他のアプリケーションで利用することもできる。
アンサーリストの数値で不要なものは、数値を選択して上部中央にある「C」ボタンをクリックすれば、その数値だけ削除できる。アンサーリストそのものをクリアしたい場合は、同じく上部中央の「AC」ボタンをクリックすればよい。
「編集」メニューは「コピー」「クリア」「直前の結果の入力」「メモリ操作」「消費税」と充実しており、「ABS-Calc」上の操作や他アプリケーションでのデータ活用をサポートする。なかでも「コピー」機能は「そのままの数値をコピー」「数値を3桁区切りのカンマ付きでコピー」「日本単位を付けてコピー」の3種類から選べ、クリップボードに転送できるようになっている。