「フィファルモス」は、妖精の女の子を操り、減りゆく「花」を魔法の力で蘇らせるという設定のアクションパズルゲーム。主人公の「ルルカ」はあまり魔法が上手ではないので、彼女の力を使って地面を花で埋め尽くすには、地形とフラワーボックスを上手に利用しなければならない。

キャラクタの操作は、カーソルキーで移動、スペースキーで魔法を使うというシンプルなもの。ゲームのルールもシンプルで、ルルカの魔法でステージ上の土がむき出しになっている部分とブロックが置かれている部分とを、すべて花に変えることができればステージクリアとなる。

土やブロックを花に変えるには、種を使って魔法をかければよい。ルルカが魔法をかければ、上下左右に隣接する土とブロックを、連鎖によって一気に花に変えることができる。ただし、ルルカが魔法を使えるのは「種」1個につき1回のみとなっている。

ステージ上のブロックや土は、必ずしも隣接しているわけではない。ステージ上に用意されている「フラワーボックス」という箱を、土やブロックの途切れた部分に配置することで、連鎖を継続させることが可能で、このフラワーボックスの使い方がゲームのポイントになっている。ただし、フラワーボックス同士は連鎖しないので、2個以上並べても効果はない。また、フラワーボックスによる連鎖は直線方向にしか伸びないため、角に置いても効果はない。

用意されたステージ数は全部で40以上。さらに、ステージエディット機能が搭載されており、オリジナルステージを作成することもできる。

ワールドマップ画面から挑戦するステージを自由に選ぶことができ、クリアするに従って徐々に行動できる範囲が拡がっていくという演出もおもしろい。序盤でチャレンジできるステージは比較的簡単なのだが、油断しているとどんどん手強くなっていく。ルールやデザインもよくできており、パズル好きの人ならば試してみて決して損のない良質のゲームである。

ただ、本質的な欠点ではないのだが、ゲーム画面が小さくてちょっと見づらいのが残念だ。もう少し大きな画面モードも用意されると、ずっとプレイしやすくなるだろう。次回のバージョンではこの点の改善をぜひともお願いしたい。

開発中に苦労した点
ステージ構築と魔法の連鎖全般でしょうか。さまざまなレベルのステージ構成とちょうどよい魔法連鎖の速さ、派手すぎないエフェクトを心がけました。

ユーザにお勧めする遊び方
敵に追いかけられたりタイムリミットが迫ったりという慌しいものではなく、デスクトップの隅にでも置いて、気が向いたらすぐに始められ、のんびりと遊べるゲームという感じで作りましたので、そんな感じで遊んでやってください。全部クリアするとちょっとしたご褒美もあります。

ゲームが終わってしまったり、難問に詰まったりしたら、ステージエディットでオリジナルステージを作ってみてもよいでしょう。

今後のバージョンアップ予定
ステージの追加などを予定しています。人気次第でアレンジ版等が公開されるかもしれません。ゲームをプレイしての感想等をいただけると非常に参考になりますので、よろしければメールなどで声をお聞かせください。