デスクトップ画面をキャプチャして動画を作成できるソフト。AVI形式または独自形式のファイルに保存できる。作成する動画に、マウスポインタやサウンドを取り込むことも可能。「Display Movie Capture」は、簡単な操作でデスクトップ画面上の動きをムービーにできるキャプチャソフト。マウスドラッグで任意の領域をキャプチャ領域として指定できるほか、ウィンドウを指定することもできる。ウィンドウを指定する場合は、タイトルバーなどを除いたクライアント領域のみを指定することも可能だ。また、固定の領域だけでなく、「マウス中心のキャプチャ」を行えるのが特徴。
キャプチャの設定から録画までの操作はメイン画面だけで行える。設定できる項目は「キャプチャ方法」「キャプチャ領域」「キャプチャ設定」「保存方法」の四つ。「方法」では、GetDIBitsなど3種類が用意され、利用している環境などに応じて選択できるようになっている。「Display Movie Capture」の実行優先度などの細かな設定も可能だ。
「領域」では、マウスのドラッグで簡単にキャプチャ領域を指定できる。指定結果は、デスクトップ画面上の開始座標と縦・横サイズで表示され、さらにプレビュー画面で確認できるようになっている。ウィンドウまたはクライアント領域の指定も、マウスポインタを乗せるだけで簡単に行える。また、マウスを移動するとキャプチャ領域がそれに追従して移動する「マウス中心のキャプチャ」で、キャプチャを行うことも可能だ。
「設定」では、フレームレートやキャプチャ時間、さらにマウスやサウンドを取り込むかどうかを指定できる。サウンド取り込み時にはサウンド品質の指定やソースの変更もできる。キャプチャ設定を保存しておくことも可能で、必要に応じて再利用できる。また、いつでも「Display Movie Capture」標準の設定に戻せる。
キャプチャした動画は、いったんDMVという独自形式のファイルに書き出され、その後AVIに変換するという手順が踏まれる。AVIファイルへの変換の圧縮コーデックを指定できるほか、ディスプレイの色深度が32ビットの場合、24ビットにしてからAVIに変換することもできる。
キャプチャを行うには、メイン画面の「録画」ボタンをクリックするだけでよい。キャプチャした動画は、DMV再生専用の「DMVPlayer」を呼び出して再生することができる。そのほか、3種類のキャプチャ方法を2秒間ずつ切り替えて行い、各方法での1フレームあたりの平均キャプチャ時間を測定する機能などがある。