C言語ライクなオリジナル言語「CLIP言語」を搭載したプログラム関数電卓。CLIP言語で記述されたプログラムを外部関数として呼び出すことができる。「ClipCalc」は、CLIP言語というオリジナル言語を使用して計算に必要なプログラムを記述し、外部関数として手軽に実行できるプログラム関数電卓。演算の結果をテキストとして出力したり、図形を描画したりする機能も備えている。もちろん、プログラムを書かずに普通の関数電卓やWindows標準の「電卓」の代わりとして使用することも可能だ。スキンに対応し、外観を好みで変更することができる。
CLIP言語は、C言語でコーディングされた関数をインタプリタで手軽に検証することを目的に設計されたもの。C言語と同種類の演算子および優先順位を持ち、計算の精度もC言語と同等である。また、ANSI数学関数を組み込み関数として持ち、実行結果が同じになることも保証されている。
通常の電卓/関数電卓として使用する場合、まず最初に計算の型や整数の大きさ(8bit/16bit/32bit)などを目的に合わせて設定する。計算の型は「浮動小数点型」「分数型」「複素数型」「符号付きn進数型」など7種類のモードが用意されている。このモードを切り替えることで、浮動小数点表記や指数表記、分数表記での数値の入力・計算はもちろん、複素数の計算や「度」「グラジアン」「ラジアン」などの角度を含んだ計算を行うことができる。時間の計算ではフレーム数の計算を行えるほか、整数型演算では論理演算や基数の切り替えも行える。
また、いかにも電卓らしい、26個の変数メモリを使ったメモリ計算やアンサーメモリを使った計算も可能。関数計算では内部関数として「三角関数・逆三角関数」「指数・対数計算」「双曲線・逆送曲線関数」などが用意されている。
そのほか、計算結果をリアルタイムに反映して、度/ラジアン/グラジアン表示してくれる「角度単位変換ツール」、同じく計算結果を2、8、10、16進表示してくれる「基数変換ツール」、時・分・秒・フレーム表示してくれる「時間単位変換ツール」といった便利なツールが用意されている。