いったい自分は何者なのか、何のためにここにいるのか──失われた記憶と島に隠された巨大な謎を求めて、複雑に絡まり合う数多のダンジョンに立ち向かうダンジョン探索型RPG。「ネフェシエル(Nepheshel)」は、自分の名前以外の記憶をすべて失い、小さな島に閉じ込められてしまった冒険者を主人公にした、一風変わったRPGだ。舞台となるのは、本当の名前は誰も知らず、誰言うとなく「閉ざされた島」と呼ばれるようになった小さな島。この島には非常に強力な呪いがかけられており、出入りには非常な困難がともなう。しかも、その際に一切の記憶を失ってしまうのだ。
主人公は、海岸で倒れているところを薬草売りのイリスという少女に発見され、彼女の家で目覚める。彼の持ち物は、クリスタルと短剣、そして「閉ざされた島」の「漆黒の迷宮」のことが書かれた一冊の本のみ。自分の正体は? そして目的は何なのか? 「漆黒の迷宮」とは? すべての謎の答えを求めて、主人公は探索の旅に出る――というストーリーになっている。
ゲームそのものは非常にシンプルで、島の随所で口を開くダンジョンの入口から内部に入り、ただひたすらダンジョンの探索をするというもの。探索する順番や謎を解き明かす順番のようなものはほとんどない。プレイヤーの思いつくまま、どのような順番でダンジョンを探検してもよい。入ったダンジョンに出現するモンスターが手に余るような場合は、戦わずにひたすら逃げ回ってダンジョンを踏破するといったことも可能だ。
用意されたダンジョンの数は非常に多い。しかも「王の墓所」「神殿」「海岸洞窟」などとバラエティに富んでおり、プレイヤーを飽きさせない。ダンジョンごとの趣が異なるのはもちろん、出現するモンスター、仕掛けられた罠などもまったく異なる。
最初のうちはそれぞれのダンジョンと街の間を徒歩で移動しなくてはならない。ただし、ダンジョンの中で「ゲート」といわれる場所を発見し、それにゲートクリスタルをはめ込むことができればゲート間の移動ができるようになり、ダンジョンの深部に直接行くことができるようになる。
主人公の攻撃手段は武器による通常攻撃のみ。ただし、装備している武器の種類によって「斬撃」「刺突」「打撃」と3パターンの切り替えが可能だ。対戦相手となるモンスターに適した攻撃パターンを選ぶことで、戦いを有利にできる。また、探索の途中で「魔神」を仲間にできると、魔神の持つ魔法能力を利用できるようになる。