ソフトを開発しようと思った動機、背景
「OfficeCOM」は自分のいる会社の社内システムとして開発をはじめたのがきっかけです。最初は市販されているマイクロソフトやロータス等の製品を導入することを考えていましたが、実際の運用面で初期立ち上げに関わる時間やその後のメンテナンスを考えると、弱小企業の中で運用するのは難しいように思われました。しかも金銭的にもかなり高額です。セキュリティや安全面も確かに重要ですが、弱小企業に見合ったものがやっぱりほしかったのがこのシステムを開発するきっかけでした。ここにお届けしている「OfficeCOM」はそのノウハウをもとにリメイクしたものです。
したがって特徴としては、簡単に操作できること、しかもセキュリティや安全性も確保できることです基本的にWindows NT系のセキュリティを利用し、その上に「OfficeCOM」独自のセキュリティ機構を追加した形になっているため、OSの信頼性が上がれば同時に「OfficeCOM」の信頼性もアップします。ファイル破壊に対しても同様にネットワークの不安定さから来る部分を補強してあります。
クライアント側の表示や操作もできるだけ馴染み深いエクスプローラ風にデザインしてあります。操作自体はビミョーに違う部分もありますが、基本的にはすぐに使えるようになるものと確信しております。
「OfficeCOM」は基本的に原文管理を主眼としたグループウェアです、そのため文書のコピーは原則としてできないようになっています(アプリケーションレベルでのコピーは別です)。したがってそういった部分で使いづらと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、例えば文書のコピーを繰り返し、内容を追加・変更した場合、最新の文書がどれなのかはっきりしなくなった経験をお持ちの方は多いと思われます。原文管理はそうした点を解消するメリットがあります。
現在の「OfficeCOM」には基本的な機能しか存在しません。もっと使い勝手のよいグループウェアを目指すつもりでおりますが、仕事をしながら作成しているため、一般企業のように速いペースでのバージョンアップが難しいのが現状です。
しかし、今後予定しているバージョンアップは、現在ローカルメールとしての機能しか持ち合わせていない部分をインターネット経由のメールと融合させたいこと。この機能は現在3割程度まで完成しております。
次に月間共有予定表です、これはプロジェクト単位での予定を他の人と共有してスケジューリングする機能です。そして在籍状態の管理ツールです。これは外出しているのか、在籍しているのかを管理表示する機能です。このほかにも文書のバージョン管理等も考えていますが、現在一杯一杯です。しばらくお待ちください。
利用方法の面で一つのアイデアですが、社内システムという言葉から堅苦しいイメージを受けますが、もっとラフに考えてプロジェクト単位やグループ単位で運用することも考えられます。
一般のグループウェアに比べて容易に導入でき、しかも運用は個人レベルでも十分です。しかも、Windows NT Workstation、または2000 Professional、XP等の個人向けOSでサーバを稼動することが可能なため、10人程度の単位であれば十分に機能します。Windows OSのネットワーク共有を利用する方法に比べ、非常に簡単に文書共有が可能です。さらにネットワーク共有をしない状態でグループメンバーのみ文書共有ができるため、外部に対して非常に強力なセキュリティを実現できます。
今後も信頼性や使い勝手をより一層アップしたいと考えておりますが、みなさまからのご意見がありましたら、ぜひメールください。基本的に営利目的でないソフトなので、商品では実現不可能なものでも考慮していくつもりです。
(コム)