「Album Viewer」は、実際のアルバムを見るような感覚でデジカメ画像を閲覧できる画像ビューア。アルバム用フォルダに画像ファイルを集め（コピー）、アルバム単位で画像を閲覧していく。対応する画像形式はJPEG/BMP/GIF。

「Album Viewer」では、アルバム＝フォルダで管理する。アルバムを作成するには、取り込みたい画像ファイルを指定して、アルバム用フォルダを選択（または作成）するか、画像ファイルが保存された既存のフォルダをアルバムに指定する。USB接続のデジカメから画像を取り込んでアルバムを作成することも可能だ。アルバムが作成されると、設定されたフォルダに画像がコピーされ、さらに一覧用のサムネイルが作成される。

画面は、左側にアルバムリスト、右側にサムネイルを表示する構成。アルバムリストは、お気に入りのアルバムを登録する「Favorites」、最近表示したアルバムが順番に並ぶ「Recent」、最新アルバム順に並んだ「New」の3種類の表示モードを切り替えられる。アルバムリストには「タイトル画像」として、フォルダ内の画像のサムネイルが割り当てられる（タイトル画像を変更することは可能）。

画像を閲覧するには、リストからアルバムを選択した上で、サムネイル一覧から閲覧したいものをクリックする。このとき、ビューアに表示する画像を、全画面のほか、1枚/2枚/4枚/自由設定から選択できる。例えば、自由設定で4枚を選択してサムネイルをクリックすると、その画像を先頭に4枚の画像を一度に表示する。自由設定では最大100枚までの表示を行うよう設定できる。

アルバムに登録された画像ファイルに対してはコピーや削除のほか、タイトルやコメントの編集、タイムスタンプの変更、アルバム内での並べ替え、ファイル名の一括変更などを行うことができる。画像編集機能では明るさ、コントラスト、ガンマなどの補正や、縦横比/サイズを指定してのトリミング、画像サイズの変更などができる。さらに、アルバム単位の管理機能として、アルバムの統合や分割なども行える。画像サイズを変更した上でアルバムのコピーを作成するといったことも可能だ。

一方「画像を探す」という観点では作られていないので、画像タイトルやコメントを元に検索するといった機能はない。

フォルダ単位で画像を閲覧できるとはいっても、「Album Viewer」はエクスプローラをベースにしたマルチメディアビューアのように、とにかく何でも表示できるソフトといった位置づけではなく、一種独自のポジションにいるソフトという気がする。

個人的に最も気に入ったのは多彩な印刷機能だ。タイトルやコメントまで含めて一覧印刷できる「写真情報一覧」は、パソコンがない（使えない）状態で画像を管理するのに便利だ。A4用紙に複数の画像をプリントできる「ページメーカー」はプリントによるアルバム作成に、また、印画紙サイズに合わせて印刷できるだけでなく、部数を指定して一括プリントできる「プリントメーカー」は手軽な「焼き増し」に便利だ。