アクティブウィンドウのタイトルバーに時刻やIMEの状態など、さまざまな情報を表示するユーティリティ。表示する情報の内容や表示方法を細かくカスタマイズできるのが特徴。「ClockPod」は、アクティブウィンドウに貼り付くコンパクトな情報表示ソフト。起動中はシステムを監視し、日時や時刻、IMEの状態、回線接続状況、バッテリ残量、デバイス状態といった情報をリアルタイムで表示する。搭載された機能は豊富で、メッセンジャー機能やメールチェック機能、ウィンドウ操作機能などもある。通常はアクティブタイトルバーの右側に貼り付くが、タイトルバーの領域が足りない場合はタイトルバーの上に、また開かれているウィンドウがない場合などはデスクトップの右上に表示される(表示位置の変更は可能)。
小さなウィンドウにさまざまな情報を表示させることが可能で、指定された内容を表示する標準表示のほかに、イベント発生時にメッセージをテロップで流してユーザに通知することもできる。常に目にしておきたい時刻やIMEの状態を標準に設定しておき、システムの状態変化やメールの到着をテロップで通知するといった使い方ができる。
表示内容や動作内容は、カスタマイズファイル(.CFG)を編集することで細かく設定できる。「デバイスの状態変更」「ディスプレイ解像度の変更」「メールの到着」などのイベント発生時にテロップに流すメッセージの文字列を指定できるほか、WAVEファイルの再生、外部プログラムの起動、表示色の変更なども指定できる。「if」文による条件分岐も可能だ。カスタマイズファイルはテキストエディタで自由に編集することができる。起動時に指定することで、カスタマイズファイルを使い分けることもできる。
メールチェック機能はマルチアカウント、APOPに対応。また、LAN上の他のパソコンにメッセージを送信する機能や、リモートで回線を切断する機能などもある。
コンテキスト(右クリック)メニューの「Window List」では、現在開かれているウィンドウを、隠れているものも含めてすべて表示する。一覧表示された各ウィンドウに対して「移動」「サイズ変更」「最大化/最小化」「常に最前面に表示」「閉じる」などの操作を行える。
そのほかにも、「ClockPod」が貼り付いているウィンドウの表示フォントをシステムフォントに変更する「Set Font」といったコマンドもある。これにより、日本語以外のフォントで日本語を表示して読めない場合に、読めるようになることがある。