「Easy View」は、フォルダツリーやファイル一覧を備えたエクスプローラライクな画像ビューア＆加工ソフト。選択したフォルダの画像を、簡単な操作で連続して閲覧することができる。フィルタ処理、色補正といった機能もあり、複数の画像を閲覧しながら加工を施してゆくといった用途に向いている。スライドショウや壁紙チェンジャ、アルバム用HTML作成などの機能も備える。

エクスプローラ風のメイン画面上にはサムネイル表示用の領域があり、ファイル一覧で画像ファイルを選択すると、そこにサムネイルとファイル名、サイズなどのファイル情報を表示する。表示可能な画像形式はBMP/GIF/JPEG/PNG/ICO/WMFの6種類。ファイル一覧にはこれらの形式の画像ファイルとフォルダのみが表示される。

画像を閲覧するにはサムネイルをクリックするか、ファイル一覧でファイルをダブルクリックする。画像表示時のサイズとして「等倍（実寸）」「2倍」のほか、「現在表示中の画面サイズに合わせる」を選択することもできる。

「Easy View」では画像の閲覧をフォルダ単位で行うが、フォルダの選択を容易にするために「コレクションリスト」という機能が用意されている。この機能は、メイン画面のフォルダツリー上部にあるリストウィンドウにお気に入りのフォルダを登録しておけるもので、フォルダを選択してダブルクリックするだけで目的のフォルダに移動できる。コレクションリストには複数のフォルダを登録することが可能。コレクションリストそのものを複数登録して、目的別に使い分けることができる。

個々の画像の閲覧時は、ウィンドウ上でマウスの左右ボタンをクリックすることで、前後の画像への表示切り替えを行える。さらに、右ボタンを押しながら左右方向へドラッグすれば、フォルダに含まれる指定画像を直接呼び出すこともできる。

閲覧中の画像に対して回転や反転、選択範囲の切り抜きといった簡単な加工を行えるほか、色補正やフィルタ処理などのレタッチを行うこともできる。色補正やフィルタ処理の設定は「カラーコレクト/画像加工」というダイアログボックスにまとめられており、プレビュー画面を見ながら操作できる。画像の選択した範囲のみに処理を行うことも可能。加工した画像はBMP/JPEG/PNGのいずれかの形式で保存することが可能。JPEGの圧縮率やプログレッシブ形式で保存するための指定もできる。

そのほか、画像ギャラリー用のHTMLを出力する機能（サムネイルページの作成も可能）や、スライドショウ、壁紙チェンジャ、フォルダ単位での一括リネーム機能などがある。一括リネーム機能は独立したプログラムとなっており、単独で実行することができる。

【作者より】　6月19日より公開されるVer.2.5.0は、旧バージョンの一部コードが残った結果、実際には不要なファイルに対するエラーメッセージ（ファイルがないか古い）が表示される場合があります。このメッセージが表示されても、ファイル保存は問題なく行えます。ただし、試用期間のご利用では、画像にウォータマークを付加しておりますので、上書き保存されないようご注意ください。なお、ユーザ登録されますと、このマークは付加されなくなります。

さて、「Easy View」の特徴のひとつは、サムネイルの表示方法にある。フォルダ内の画像すべてをサムネイル表示するのではなく、フォルダ内の選択したファイルだけをサムネイル化するという点だ。このためサムネイルを比較して画像を選ぶような使い方には向いていない。

もうひとつは、コレクションの登録がフォルダ単位という点。コレクションごとにフォルダを切り替えることができ、選択が簡単になるのはとても便利だが、複数のフォルダに分散している同じテーマの画像を集めてアルバム化するといった類いの機能ではないので、この点は注意が必要だ。

上記を除けば、使い勝手は悪くないというのが筆者の印象だ。閲覧と加工をこれ一本である程度カバーできるのも便利な点だ。ただし、ポップアップメニューの表示に右ドラッグを使うなど、最初のうちはとまどうところがあるかもしれない。

対応形式は決して豊富な方ではないが、Webで使われるGIF/JPEG/PNGの3形式をカバーしているので一般的な用途には十分だろう。欲をいえばデジカメ画像の閲覧と加工を考えた場合、画像サイズ（解像度）の変更ができるとうれしい。

画像をサムネイルで選択できるのもいいけど、連続して見たいことも多いでしょ。マウスのクリックで次、右クリックで前って簡単にしたかったんです。それにせっかくの画像が全部見られないって何か損したみたいに感じて、画面全部を有効に使いたいし、大き過ぎる画像は画面に全部納めて見たいって思いますよね。

だから「Easy View」ができました。

開発中の苦労って？
Visua lBasicの限界への挑戦かも。たいていの人がC++だと思うみたい。自分ですべてを考えるからおもしろいこともあります。笑えるのが「ぼかし」機能を作ったときのこと。仕組みを考えて、これでぼかしになるだろうって、コーディングして、実行して、その結果シャープがかかったんです。

ビューア画面の操作は？
マウスだけでいろいろとできるようにしたかったから、操作がちょっと複雑かも。具体的には、クリックで次の画像、右クリックで前の画像、左ボタンドラッグで画像のスクロール、右ボタンのドラッグは上下ドラッグでメニュー表示、左右ドラッグで画像選択です。あと、画面左下に回転などが、右下のマークで加工画面が表示されます。

ユーザにどう使ってほしい？
フォルダの管理ができるので、いついつの画像だとか、何々の画像だとまとめている人に向いています。インターネットでゲットした画像を管理するのに非常に便利です。スライドショウや壁紙チェンジャもユーザの評判がいいですよ。

画像の加工でお勧めなのが、BGカラー加工です。WebページのBGに使うといい感じです。私のページ（PC MANIAX）でも使ってます。それから、画像を任意のサイズにできるから、携帯の待ち受け画面作りにもいいですね。

バージョンアップ予定は？
次は“.NET”で作るつもりです。いまのところ、C#でと思っていますが、どうなることやら。