原稿用紙風の画面デザインが印象的なテキストエディタ。縦書き表示に対応し、縦書きのまま快適な文書編集を行える。ルビ(ふりがな)の作成、同義・関連語、文書全体の見出し構造の表示など、本格的な原稿執筆向けの機能を備えている。「原稿エディタ」はその名の通り、原稿用紙のイメージそのままに編集を行うことができるテキストエディタ。縦書き/横書き、桁数、列数、段組などを指定した書式を5種類まで設定して使い分けることが可能で、例えば、あらかじめ設定された書式には、縦書き20行×20文字の400字詰め原稿用紙相当を1画面分とするものなどがある。
書式では桁数、列数などのほかにも、文字間や行間のピッチ、マス目のデザイン、半角文字の処理(横倒し/組文字)、禁則処理などを細かく設定することが可能。設定した書式の選択(変更)は、メニューやキーボードからすばやく行える。現在使用中の書式名や、桁数、列数などは画面上にガイド表示させておくことができ、いつでも確認できる。
一般的なテキストエディタに見られない特徴的な機能として「ルビ」「同義・関連語」「構成索引」などがある。ルビは、原稿用紙のイメージそのままに、マス目の間にふりがなを表示する機能。同義・関連語は、付属の辞書から同義語や関連語を検索する機能で、検索結果をそのまま編集中のカーソル位置に挿入できる。辞書には3万語以上の同義・関連語が収録されている。構成索引は簡易アウトラインとでもいうべき機能で、索引登録した文書中の見出しなどにすばやくジャンプしたり、前後関係を入れ替えたり、削除したりといった操作ができるもの。索引は階層化することが可能で、7階層までのツリーを作成できる。
強力な印刷機能も特徴のひとつ。文字数、行数、段組などを指定できる印刷書式は、画面表示の書式とは別に設定する。印刷書式は3種類を設定しておくことが可能で、「400字詰め」「袋とじ2段組み」「横書き2段組み」などをワンタッチで切り替えられる。
そのほかにも、Javaアプレットにより、縦書きのイメージをそのままHTMLファイルに出力する機能や、過去に編集した文書をリスト表示できる編集履歴機能、ツールバーや編集キーのカスタマイズ機能などがある。作成した文書ファイルは、前回編集時と同じ書式で開ける。書式設定のないプレーンテキストは、一般的なテキストエディタでそのまま開ける。構成索引、ルビなどの機能を使用した場合は、文書ファイルとは別に、これらの設定を保存した拡張ファイルが作成される。