「Fighting Typers」は、敵キャラとのバトルと、ローマ字入力方式のタイピング練習とを組み合わせたソフト。格闘ゲーム風の画面の下に表示される問題の語句を正確に入力することで、敵を攻撃できるようになっている。用意されたステージはレベル0〜20の全21ステージ。各ステージで10人の敵キャラに勝つとステージクリアとなり、クリアしたステージに応じて段位が認定される。

ゲームモードは、メインの「勝ち抜きモード」と「修行モード」の2種類。勝ち抜きモードは、日本語とローマ字で表示される語句を正確にすばやくタイプすることで敵キャラを攻撃、倒していくというもの。入力が速いほど、攻撃力が高くなる。プレイヤーキャラは攻撃力、敏捷性などのパラメータが異なる10人のキャラから選択することが可能で、どのキャラを選ぶかでゲームの様相が変わってくる。プレイヤーが選択した以外のキャラは敵として登場する。

画面上部には、キャラの体力と必殺ゲージが表示される。攻撃が成功すると、敵の体力値が減るとともにプレイヤーキャラの必殺ゲージが増え、ゲージがいっぱいになると必殺技を繰り出すことができる。攻撃が成功するかどうかは入力速度で判定される。もちろんステージのレベルが上がれば、要求される速度も上がる。さらに、レベルが上がると問題の語句も長くなり、難易度が増す。

最後の10人目に登場するボスキャラを倒すとステージクリアとなり、入力速度や正解率によって、最低の「GG」から最高の「SSS」までで評価される。C以上の評価の場合は、クリアしたレベルに応じて段位が認定される。また、評価C以上であるレベルをクリアすると、隠しキャラが登場する。

「修行モード」は、より練習色の強いモード。仮想キーボードと両手、押すキーと使う指が表示され、ゆっくりと練習できる「叩け！叩け！叩け！」、入力速度を計測してくれる「叩け！タイムトライアル」、さらに、ひらがなを次々に入力していく「早撃ち！〜荒野の一匹狼〜」の3種類のメニューが用意されている。「叩け！叩け！叩け！」では、練習したいキー（指）をプレイヤーが自由に組み合わせることができる。

作者の洒落っ気というか遊び心も随所に現れていて、例えば「ムネオハウス」とか「ポチっとな」とかといったような、真面目な（？）タイピング練習ソフトではおそらく出てこないだろう問題文が続出するのはおもしろい。といって、タイピング練習には使えないかといえばそんなことは決してなく、「修行モード」は真面目に、しかもプレイヤーが練習するキーを指定できるなど、親切に作られている。

現在のところローマ字入力にしか対応していないなど、作者の持つシェアウェア化の野望（？）が実現するまでには、いくつか越えなければならないハードルはありそうだが、何となく憎めない作者自身のキャラクタもあって、思わず応援したくなるソフトである。

作ってみると意外におもしろいことがわかり、「こうなったら」ということで、とことんこだわり、いろいろな機能をつけてみることにしました。そして、現在の「Fighting Typers」が完成したわけです。

開発中に苦労した点
「Fighting Typers」を作りはじめたのが、プログラミングを始めて3ヵ月くらいのときでしたので、何をするのにもどうしたらいいのかわからず、試行錯誤の連続でした。ですのですべてが大変だったと言いたいところなのですが、特に苦労した点を挙げますと、やっぱりキャラクタの作成ですね。全部で15人ものキャラクタを書いて、また、そのキャラクタごとにアニメーションを作るわけですから、かなり苦労しました

ユーザにお勧めする使い方
タイピングの上達のためには、とにかく何度も練習するのが一番いいと思いますので、暇なときがあればとにかく何度でもこのソフトを行うように心がけてください。そうすれば、いつかタイピングが上達するのは間違いないでしょう。キャラクタ数が15人もいるので、その点では飽きにくいのではないかと思います。

出題文は自分で作成することもできます。ですので、よく使う文章などのリストを作り、それを使って練習すればさらに効率がよくなると思います。リストの作り方に関しては、ホームページをご覧いただければわかります。

今後のバージョンアップ予定
いまのところ、ユーザの方の意見などを聞いて、かなり速いペースでバージョンアップしています。どんな機能がほしいかなど、何でもおっしゃってください。いまなら反映される可能性が高いです。また、どんどんバージョンアップするため、最新版がほしい方はホームページへいらしてください。

「Fighting Typers」はいずれ通信対戦などの機能をつけてからシェアウェアにするつもりです。そのときはみなさん、ぜひよろしくお願いします。せこいと思われるかもしれませんが、どうかご勘弁を。m(_ _)m