「ちゃちゃっと家計簿」は、1日分の収支を1画面で管理する“1日1ページ”タイプの家計簿ソフト。入出金の入力は、専用のウィンドウを使い、ほぼマウス操作のみで行える。通信費などの「費目」、さらにその下の階層である接続料などの「適用」については、該当する項目のボタンをクリックするだけで入力できる。金額の入力も同様に、電卓形式のボタンをクリックするだけでよい。1日につき最大24項目まで入力できる。

費用・項目ともに、あらかじめ主なものが登録されているが、ライフスタイルに合わせて、ユーザが変更や登録を行うことも可能。費目は最大20個、適用は1費目に対して10個まで登録できる。また、必要に応じて記録できる「備考」は辞書（リスト）登録しておくことが可能で、頻繁に入力する内容を登録しておけば、クリックだけで入力できるようになる。

大きな特徴は、アイコン表示モードがあること。一般的な家計簿ソフトにみられる表形式の「文字詳細表示」モードのほかに、項目をアイコンで表す「アイコン表示」モードがあり、好みで選択できる。アイコン表示モードでは、費目または適用入力用のボタンが文字ではなく、アイコンで表示される。例えば、薬局で風邪薬を購入した場合、費目で「医療費」を、適用で「薬局」アイコンをクリックし、備考に「風邪薬」を入力すると、収支画面には「医療費」アイコンが表示され、その下に費目、金額、適用、備考がテキストで表示される。費目または適用に対応したicoファイルを用意すれば、ユーザがアイコンの追加・変更を行うことも可能だ。

「ちゃちゃっと家計簿」で扱うのは現金が中心だが、簡単な口座管理を行うこともできる。管理できるのは、口座から現金、現金から口座への預金で、ローンやクレジットカードなど、直接口座から引き落とされるものは、いったん口座から現金に振り替えて収入にし、その後、現金で支払うといった形式で処理する。給与など直接口座に振り込まれる項目についても同様に処理すればよい。

ただ、敢えて難をいうなら、新規入力と同じ手順で修正する必要があるのは、慣れてくると煩わしい。例えば、金額だけを修正したいときでも、専用のウィンドウを呼び出して、費目、適用、備考と順に指定し直さないと、金額が修正できない。仮に修正しても、入力時と同じ手順を踏まないと、家計簿に反映するボタンが表示されないのだ。入力時も同様のことがいえるが、連続作業に対応していない。家計簿上で直接操作できるモードがあれば、より使いやすくなるだけに残念だ。クレジットカードは別としても、もう少し口座管理がわかりやすければ、これ1本で本格的な家計管理が実現するだろう。

開発中に苦労した点
素人プログラマの私が、はじめて挑んだ本格的なソフトというのがこれだったので、プログラムの組み方自体を覚えながらの作業だったので、どのようなことができ、どのようなことができないのか、手探り状態でした。

ユーザにお勧めする使い方
必要最小限の機能は網羅していると思います。家計簿をつけることで、節約して不況を乗り越えましょう。

今後のバージョンアップ予定
ユーザの方より要望等をいただいているのですが、時間がなかなかとれず、大きな変更は先送りとなっている状態です。がんばって時間を確保したいと思っている次第です。なお、簡単なプログラム変更で対応できるものは、なるべく早く取り入れます。ご希望などは随時受け付けています。