簡単な操作でアニメーションを作成できるソフト。トゥイーニングのような複雑な機能を持たない代わりに、はじめてでも簡単に手描きモノクロアニメを作成して楽しめる。「MONOmation Studio」は、パラパラマンガのイメージで手軽にアニメーションを作成できるソフトだ。仕掛けはシンプルそのもので、(1)モノクロ専用の簡易ペイントツールを使ってコマ(フレーム)ごとに絵を描き、(2)これを連続表示することでアニメーションを実現する。
ペイントツールとしての機能には、フリーハンドの線を描く「えんぴつ」をはじめ、楕円、矩形、角丸矩形、直線、ペイント(塗りつぶし)、エアブラシ、テキスト入力などがある。矩形の領域選択も可能だ。描画プレーンがキャンバスとは独立した形式になっているため、移動ツールを使うことで絵全体を動かすことができる。
1コマ分を描き終わって次のコマに移るには、「コマ移動」ボタンで「次」をクリックすればよい。このとき、「裏画面の表示」設定が有効になっていると(初期設定では有効)、直前のコマに描かれた絵が薄いグレーで表示されるので、それを見ながら次のコマを描くことができる。コマ全体または選択領域をコピー&ペーストすることが可能なので、描画プレーンを動かしながらコマをずらしていくという操作も簡単にできる。
すべてのコマを描き終わったら、アニメコンソールウィンドウを操作してアニメを再生する。秒あたりの再生フレーム数は3から60までの7段階から選択できる。また「ノーウェイト」を指定することで、使用中のパソコンで処理可能な最大速度で再生することもできる。コンソールには「再生」「停止」「先頭のコマへ」「最後のコマへ」の4種類のボタンと、現在表示中のコマを示すスライダーがあり、任意のコマにすばやく移動することができる。
作成したアニメーションは「MONOmation Studio」の標準形式となっている「へらへらアニメ」形式(.hel)で保存できるほか、AVI形式の動画や、ファイル名に連番を付けたBMP形式の静止画に出力することができる。