「しむりふと」は、実際に現場で仕事をするような感覚でフォークリフトの操作を楽しめるシミュレーションゲーム。ゲームの内容は、初期位置のパレットとその上に置かれた荷物をステージ上の赤いエリアまで運び、続いて空のパレットを青いエリアに置くというもの。操作するフォークリフトは、キャリアを前後に移動できる「Type A」と、前後に移動できない「Type B」の2台から選択できる。

フォークリフトは、【Shift】キー（可動ペダル）と上下のカーソルキーの同時押下で前後の移動、移動中に左右のカーソルキーを同時押下することで方向転換ができる。フォークリフトの移動中に【Shift】キーを離すと動力が切れて急停止し、減点対象となるので注意が必要。キャリアの上下は【A】/【S】キー、前後は【D】/【F】キーで行う。また、ゲーム中に【Enter】キーまたは【F3】〜【F10】キーを押すことで、視点を切り替えることが可能。適切な視点でプレイすることがゲームのポイントのひとつとなっている。

用意されたステージは全部で7ステージ。ステージによって、荷物の位置や運び先の位置、道幅などが異なる。制限時間内にミッションをクリアすると、運転技術やコース取り、安全性、急制動の有無などによってプレイ内容が評価される。クリア直後に自分の操作をリプレイして見ることもできる。練習用に時間制限のないステージも用意されている。

ゲームそのものはリアルなフォークリフトシミュレータである。工場などで荷物の運搬に使われているフォークリフトの動作を忠実に再現している（現場でよく使う、キャリアでパレットを突いて動かすテクニックは使えない）。ただし、その分ゲームの難度はやや高めである。フォークリフトのコースアウトはもちろん減点だし、きちんと荷物とフォークリフトの位置を整えないとキャリアで持ち上げることもできない。

しかし、なんといっても一番シビアなのは、荷物の移動先のエリアにパレットを置いたときの判定である。パレットの角度と位置がかなりきちんと合ってないと認めてもらえない。時間制限もかなり厳しいので、いきなり本番のステージに挑戦してもなかなかクリアできないだろう。まず、時間制限なしの練習コースでじっくりとフォークリフト操作の腕を磨くことをお勧めする。その代わり、いったんフォークリフトの操作になじみさえすれば、実にハマる、おもしろいゲームである。

開発中に苦労した点
（1）　フォークリフトの動きを再現するために、実機の構造とかを把握するのが大変でした。
（2）　接触判定にかなり苦労しています。細かなところまで気を使いました。
（3）　著作権とかも。ちなみに効果音はすべて身の周りのものの音を加工して使っています（フォークのモータ音は髭剃りの音です。そのほか、掃除機の音とか目覚まし時計の音とか）。
（4）　金銭面。ジョイスティック、キーボード、モデリングソフト、さらにOS等、開発のために購入。貧乏人なので結構きつい。

ユーザにお勧めする使い方
まずキー操作をマスターしてくださいませ。子どもから大人まで楽しめるゲームだと思います。

今後のバージョンアップ予定
ユーザの方のご意見・ご要望などがバージョンアップの肥やしになります。お気軽に作者までお寄せくださいませ。