「TECHNO SYLPH -vsys gaiden-」は、連射可能な「メインショット」と「ボム」を武器に、自機を「成長」「進化」させるというシステムが採用されたシューティングゲーム。成長させるには、敵機を撃墜したときに出現するアイテムを獲得する必要があるが、アイテムを獲得するだけでは成長せず、獲得したアイテムを元に行う「攻撃」で自機を成長させられる点が特徴。

使える武器は2種類。通常弾の「メインショット」と「ボム」だ。ボムは、リング状に爆発して敵の弾を消す「フラッシュ」と、硬い敵をサーチして攻撃する「サーチレーザー」が同時に発射される。メインショットとボムのレベルはプレイヤーが随時設定することができ、ボムを撃つことで、そのときのボムレベルに応じた成長が可能になる。ボムを発射するにはボムレベルごとに必要なエネルギーが決まっており、このエネルギーを蓄えるために、アイテムを獲得する必要がある。蓄えられるエネルギーには上限があるが、ある種のアイテムで上限を引き上げられるようになる。

成長の内容は、フラッシュ（ボムの発射と同時に現れる）の弾消し性能を高度化する「FLASH」、マルチ（自機について空中ショットを発射する）を増やす「MULTI」、ボムを発射した瞬間に画面上の全敵機に打撃を与える「ショックウェーブ（S-WAVE）」など、全12種類。それぞれの成長にはレベルがあり、レベルが上がるほど効果も高くなる。

さらに、成長させられるだけではなく、「進化」させることもできる。進化するには、成長の「EVOLUTION」を規定回数行うことでステージの終わりに出現する「エボリューションコスモス」に接触すればよい。進化後の機体は攻撃力の高いもの、防御に優れたものなど、それぞれ異なる特徴を持つようになる。

特に難易度設定などはないが、ゲーム中にメインショットやボムのレベルを調整することで、さまざまな戦略を取ることができる。したがって初心者は初心者なりに、上級者は上級者なりに、プレイヤーレベルに合わせて楽しめるようになっている。操作はキーボードのほか、ジョイスティックにも対応する。

ためられるエネルギーに上限があって、高いレベルのボムを撃つためにはこの上限を引き上げることから始めなければならないのも、ゲームをより複雑で戦略的なものにしているといってよいだろう。

グラフィックが非常に美しく、プレイしていても実に気持ちがいい。マシンのスペックが要求される面は否定できないが、多少のことであれば処理落ちを回避する方法もあるようだ。このあたりのことはヘルプに記述されている。何よりゲームのシステムがやや複雑なので、インストールしていきなりプレイしたい気持ちはわかるが、まずはヘルプの一読をお勧めする。

当初は、画面がきれいでオーソドックスなシステムのゲームを目指していましたが、作成中に「パワーアップ」/「成長」/「進化」など入れてみたところ、結構うまくはまったので付け加わり、いまの形にまとまりました。

開発中に苦労した点
プログラムは以前作ったゲームからかなりの部分を流用しているので比較的楽でしたが、グラフィックデータの作成──特にテクスチャが大変でした。一所懸命時間かけて作ったテクスチャが実際貼ってみると、テストで適当に線を引いたりしただけのものよりかっこ悪かったり（笑）。

ユーザにお勧めする使い方
（1）初心者でも点数を狙わなければ、楽にクリアできる、（2）点数を狙う上級者にはテクニックが必要、を目指して、開発しました。まずは自機を普通に育てて、成長しきったらそのままでクリアを目指しましょう。うまくなってきたら、無駄なパワーアップはなるべくせず、得点ボーナスを稼ぎまくりましょう。いいスコアがでたら、スコアアタックにエントリーしてみましょう。くわしくはホームページで！