「文字り顔」は、あらかじめ登録してある顔文字を、テキストエディタやチャットソフトといったアプリケーションに貼り付けることができるソフト。登録しておけば、顔文字だけでなく、時候の挨拶といった定型文やURLを貼り付けることもできる。階層管理できるので、さまざまな種類の顔文字や定型文を登録しても、簡単に呼び出せる。

顔文字などのアイテムの貼り付けは非常に簡単。アイテムを貼り付けたい場所にカーソルを置き、「文字り顔」のリストから貼り付けたいものをダブルクリックするだけでよい。アクティブなアプリケーションに対してアイテムを貼り付けられないなどの場合は、クリップボードにコピーされる。リストの下に設けられた「日付」ボタンのクリックで、設定した形式で現在日時を貼り付けることもできる。

アイテムは「グループ」→「分類」→「アイテム群」の3階層で管理できる。アイテムの登録は一つひとつ行うこともできるが、外部ファイルを読み込んで一括登録することも可能。同じ「分類」のアイテムを、「分類」名でIMEの辞書登録用テキストファイルに出力する機能があり、例えば「喜び」系や「悲しみ」系など、辞書の読みを一緒にしたい顔文字を同じ「分類」で登録しておけば、IME辞書に一括登録できる。

アイテムの貼り付け以外の便利な機能としては「リンク」機能がある。「URL」「アプリケーションパス」「フォルダ」を登録し、リンク機能を有効にすると、それぞれ「ブラウザで開く」「アプリケーションを起動する」「フォルダを開く」ことができる。

しかし、このソフトで感心したのはそればかりではない。リンク機能を持たせたというアイデアがよい。顔文字をテキストに貼り付けられるなら、URLをブラウザのアドレスバーに貼り付ければホームページを開くこともできるようになるが、そういう使い方をするのなら、いっそ直接開いてしまえというわけだ。このリンク機能によって簡易ランチャとしての使い方も可能になり、単なる顔文字入力支援以上に便利なユーティリティソフトになった。ウィンドウの非表示機能や外部ファイルからの一括登録機能も気が利いている。

開発中に苦労した点
インターネット上に公開するという点で、みんなに使いやすくないといけないと思い、なるべくいろいろな人が使っても、邪魔にならないようにするにはどうすればいいかとか、大きさはどれくらいがいいかなど考えたことです。

ユーザにお勧めする使い方
まず、自分が使いやすいようにプロパティの画面位置・大きさを決定して、非表示にするカーソル位置などを変更してほしいです。ちょっと便利な機能として「リンク」機能を使用してほしいです。簡単なランチャとしても使えますし、ダブルクリックでホームページを見れたりと便利です。複数同時にコピーもおすすめ。顔文字を複数選択して、右クリックからコピーを選べば、選択したものを一度に貼り付けることができます。

今後のバージョンアップ予定
現在のバージョンでは、どうやら大量の顔文字を取り込めません（そんなに使わないのですが）。グループ（一番上の選択するとこですね＾＾）を新たに作成して、取り込めばいいのですが……。いま開発中のものは、そのあたりを考慮して、さらに登録が簡単になるような作りにしようと思っています。