テキストエディタやワープロソフトと連携し、シームレスに数式計算機能を提供する電卓ソフト。16進数表記や指数関数、対数関数、三角関数、逆三角関数などにも対応する。「SCAP」(Stay CAlculate Processor)は、コンパクトで使いやすい常駐型の電卓ソフト。他のアプリケーションでのテキストの編集中に、その存在を意識させることなく、数式計算を行えるようにしてくれる。
使い方はいたって簡単。エディタなどでのテキスト入力や編集の最中に計算が必要になった場合、数式を書き、それを領域選択(【Shift】+カーソル移動)してホットキーを押せば、計算結果が入力される。ホットキーは、数式の後ろに計算結果を書き込む「挿入計算」と、数式を計算結果で上書きする「置換計算」の2種類が用意されており、状況に応じて使い分けられる。
ホットキーの押下で計算結果を書き込む機能を使えるのは、初期設定の状態では【Ctrl】+【C】でコピー、【Ctrl】+【X】で切り取り、【Ctrl】+【V】で貼り付けを行うWindowsの標準キー操作に従ったアプリケーションだけだが、Scap.iniファイルを編集することで、これ以外のキー操作に対応させることも可能だ。
もちろん他のアプリケーションとの連携ではなく、「SCAP」単体で計算することもできる。単体で計算を行える「SCAP PAD」ウィンドウには、過去の計算履歴を参照できるドロップダウンリストが用意されている。
計算できるのは四則演算、累乗や剰余、論理演算など。数式中にPIやπ、√などを使用することも可能。また、指数関数、対数関数、三角関数、逆三角関数などを使用した関数計算を行うこともできる。16進数表記や指数形式にも対応する。
数式は英数字を使って自由に書ける。全角・半角、大文字・小文字は同一視されるため、どれを使って書いてもよい。しかも、数式に含まれる「数式に使われない全角文字」は無視してくれるので、n個とかn日などと漢字が混在していても、問題なく計算してくれる。数値直後の括弧で囲まれた部分も無視されるので、n(kg)などとすれば、英字や記号で単位を付けることができる。