「イーサーロード」は、「白き王」の座をめぐって、四つの種族が覇権を争うシミュレーションゲーム。本体験版では、四つの種族のうち、「ヴィタル」と「カオット」二つの種族を取り上げ、互いの城を攻め落とし合うというオリジナルのミッションが提供されている。

ゲームは、いずれもターン制の「戦略モード」「戦術モード」の2種類のモードで構成されている。「戦略モード」は、プレイヤーがヒーロー（戦士）を次々と招集して領土マップ上を探検させ、資源集めや建造物の攻略などを行わせるモード。外交により他の種族と同盟を結んだり援助しあったりすることも可能だ。

マップ上で敵対する種族やモンスターと遭遇すると「戦術モード」となり、敵と1対1の戦闘を行う。戦闘にはカードが使われる。カード（スペル）には「クリーチャーを召喚するもの」「敵に直接ダメージを与えるもの」「敵の行動を制限するもの」など、さまざまなものがあり、プレイヤーは好みのスペルをあらかじめ15枚選び、デッキを組んでおくことができる。

戦闘中は、デッキの中から最初に5枚、以後はターンごとに1枚ずつランダムにスペルが手札として表示される。プレイヤーは、自分のエーテル（スペルの使用に必要な値）やルーン（強力なスペルの使用時に消費するもの）の量、敵の戦術などを考慮しながら手札のスペルを使って攻撃と防御を行う。召喚したクリーチャーに命令して敵を攻撃したり、敵のクリーチャーの攻撃をブロックさせたりすることもできる。こうして、どちらかのライフが0になるまでターンを繰り返して戦う。

ゲームそのものも非常におもしろい。種族ごとに使用できるスペルが異なり、スペルは全部で300種以上用意されている。スペル以外にも特殊な効果のあるアーティファクトというアイテムが用意されているなど、カードゲームとしてもよくできている。しかも、戦略モードが追加されたことにより、ゲームのストーリー性が非常に高まっており、戦略シミュレーションやRPG的な楽しさも味わうことができるという、非常に贅沢な作りとなっている。

カードバトルが好きな人はもちろん、ファンタジーRPGや戦略シミュレーションが好きな人も楽しめる間口の広いゲームといってよいだろう。「これまでカードバトルをやったことはないが、どんなものか興味がある」という人の入門用としても最適だ。

基本的に、すべての行動はターン制で行われるため、初心者の方でも、じっくりと落ち着いてプレイすることが可能です。動作の快適さ、グラフィックの描き込みに徹底してこだわっていますので、その分、「体験版」の容量は大きいですが、ぜひ、一度プレイしていただければと思います。

開発中に苦労した点
カードゲームにありがちな、とっつきにくさを解消するために、チュートリアルや右クリックでの解説表示を完備しました。膨大な量の表示テキストをすべて、カード初心者でもわかりやすい表現にし、いつでも参照できるようにしています。また、製品版には「エーテル魔導書」という特別付録をつけ、登場するすべてのカードとキャラクタの解説をまとめるなど、とにかくどんな方でも気楽に楽しんでいただけるよう、いろいろなところに気を配っています。

ユーザにお勧めする使い方
まずは、ミッションモードでそれぞれの種族をプレイし、クリアを目指してください。クリアしたころには、それぞれの種族の特徴を熟知していると思いますので、今度はデュエルモードで自分だけの強力なデッキを作成し、ネットワークの対戦場へと乗り込んでほしいと思います。公式サイト（http://www.imagineer.co.jp/pc/products/etherlords/）内には、体験版用のネットワーク対戦ロビーや、オリジナルデッキの公開用アップロード掲示板などがあります。こちらをご利用いただくことで、イーサーロードの世界を何倍も楽しむことができます。

今後のバージョンアップ予定
製品版では、追加ミッションのダウンロードや、マップエディタ、多人数によるシングルミッション対戦などをサポートしていく予定です。