「ガントチャート」と呼ばれる工程管理表を採用したスケジュール管理ソフト。作業のプロセスを表す「チャート」を表の上に並べることで、必要な時間数や日数をわかりやすく表現できる。「がんすけ2」は、作業プロセスを示す「チャート」という矩形ブロックを横長のカレンダー上に並べていくことで、全体の工程に必要な日数をひと目で把握できるようにしたスケジュール管理ソフト。日程の移動や工程日数の変更はチャートをドラッグするだけで簡単に行える。各チャートには簡単なメモのほか、予定数(その工程での製造個数など)とそれに対する実績数を登録することが可能で、予定数に対する実績の達成率はチャートの下にバーグラフで表示される。
ひとつの作業(「がんすけ2」では「項目」と呼ぶ)は1行で表され、同一行にある複数のチャートを、同じ時間帯に重複して登録することはできない。このため、ふたつの隣接するチャートがあった場合、前のチャートの工程日数を延長すると、自動補正機能によって次のチャートは後ろへ繰り延べられるようになっている。これは、前の工程が終わらないと、次の工程が始まらないということだ(補正機能はOFFにすることもできる)。複数のプロセスを並行して処理できる(部品Aと部品Bを別の会社から調達して、製品を組み立てるなど)場合は、項目を複数の「ライン」に分けて、サブ項目を作ることで表現する。
メイン画面下部には「負荷グラフ」があり、ある時点でどれだけの仕事が予定されているかがグラフで表示される。複数の項目(またはライン)で工程が重複していると、グラフが上へ伸びるので、上限値を超えたところを探せば、処理がオーバーフローしそうな時期がすぐにわかるという仕組みだ。負荷グラフの上限値や、各チャートが持つ負荷値は、ユーザが任意に設定できる。
カレンダーの表示期間は、最も短い1日間から最長の2年間まで10段階から選択でき、タブで切り替えられる。表示範囲の移動は年/週/日単位で行える。
作成したスケジュール表は、カレンダーで表示中のタイムスケールで印刷することが可能。会社名やコメント、承認印/担当者印などの捺印欄を印刷することもできる。
そのほか、終了予定日を指定して、未完了工程の一覧を表示してくれる「ToDoリスト」、あるユーザがスケジュールを開いているときに、別のユーザが同じスケジュールを編集できないようにする排他制御(参照モードで開く)機能などがある。
シェアウェア版「がんすけ2」のほか、機能を限定したフリーソフト版「がんすけ」もある。