文章(メモ)をツリーで階層管理できる文章管理・編集ソフト。独自のスクリプト言語を搭載し、メモのデータをもとに、さまざまな形式でテキストを生成できる。「一言メモ」は、ちょっとした思いつきや、定型文、プログラムのルーチンなどを書きとめておき、これらをフォルダを使って階層管理することができる文章管理・編集ソフト。フォルダ構造と各フォルダに含まれるメモ(このソフトでは「一言」と呼ぶ)は「データセット」という単位で管理される。メイン画面は、編集中のデータセットのフォルダツリーを表示する「ツリー画面」、一言のリストを表示する「リスト画面」、一言の内容を表示する「データ画面」の3ペインで、ちょうどメールソフトと同じような構成になっている。
一言データは、「タイトル」「作成日」「作成者」「本文」などの要素で構成される。本文の編集はデータ画面で直接行えるほか、TXTに関連付けされた外部テキストエディタを呼び出して行うことも可能。ひとつの一言データは40Kバイトまで、また、ひとつのデータセットには最大500個の一言データを格納できる。
同じデータセット内でのフォルダや一言データのコピー、移動といった操作を自由にできるのはもちろん、フォルダ単位で別のデータセットからインポートすることも可能。一言データはインポートせずに、フォルダ構造だけをインポートするといったこともできる。
画面モードには、通常の操作で使う「ノーマルモード」のほかに「クエリーモード」があり、データセット内の文字列検索はこのモードで行う。検索では、キーとしてタイトル/作成者/本文を指定することができ、これに、すべてのフォルダ/サブフォルダも含める、といった検索対象や、日付を組み合わせて実行する。現在、表示されているリスト内のすべての一言を対象に文字列置換を行うことも可能だ。
作成した一言データは、独自のHDSファイルで保存されるが、単独もしくはフォルダ単位でテキストファイルに出力することもできる。このとき独自のスクリプト「一言スクリプト」を使うことにより、一定の書式に一言データを取り込んで新しいテキストを簡単に生成できる。コマンドは豊富に用意されており、柔軟なテキスト出力が可能で、定型的な構造を持つ多数のHTMLファイルの作成などに便利に使える。