タスクトレイに常駐する多機能日めくりカレンダー。万年カレンダーを装備しており、スケジューラとしても使えるほか、アラームや時刻合わせの機能も備える。「Layla 2002」は、タスクトレイに収まるコンパクトなデザインが印象的な日めくりカレンダー。起動と同時にタスクトレイに今日の日付のアイコンを表示する。日付の色は曜日や予定の有無によって変わる。日めくりアイコンにマウスポインタを当てると、バルーンヘルプで年・月・日、曜日、六曜を表示し、さらに当日が祝日や予定日であればその内容も確認できる。また、アイコンのコンテキスト(右クリック)メニューから「月を表示」「曜日を表示」をチェックすれば、日付アイコンに加えて、月や曜日のアイコンがタスクトレイに追加される。
簡単なスケジュール入力ができる万年カレンダーは、トレイアイコンのクリックまたはコンテキストメニューで呼び出せるほか、任意に設定できる「カレンダーの起動・終了キー」でも呼び出せる。オプション設定で「Layla 2002」の起動時にタスクトレイアイコンと同時にカレンダーを表示することも、トレイアイコンを表示せずにカレンダーのみを表示することも可能だ。
カレンダーの日付をクリックすると、六曜と当日のスケジュールをバルーンヘルプで表示する。カレンダーから月間スケジュールを一覧表示させることも可能だ。スケジュールが設定されている場合、起動時にダイアログを表示する機能もある。カレンダーには「月曜から始める」「近隣日を表示する」「和暦表示」といったオプションが用意されているほか、表示色も平日、土曜、日曜、休日、特別日、予定日のそれぞれについて6色から選択できる(ここでの設定は日めくりアイコンの表示色にも反映される)。Windows XP/2000環境では、カレンダーの透明度も指定できる。
スケジュールの入力は、カレンダーの日付のダブルクリックまたはトレイアイコンのコンテキストメニューで設定画面を呼び出して行う。ここで設定されたスケジュールは予定日リストに格納されて、その内容はレジストリに保存される。リストは自動でバックアップを作成しておくこともでき、レジストリが壊れたときなどに復元する機能もある。また、このリストはテキストファイルとして読み書きすることができるので、データを他のパソコンに移行する際も簡単に行える。
5個まで設定できるアラームは、それぞれに音声と表示メッセージを指定することができ、毎日同じ時間に鳴らすことも可能。1時間おきだけでなく30分おきにも鳴らせる時報機能もあり、音声も00分用と30分用とを個別に指定できる。HTTPプロトコルによる時刻合わせ機能を装備しており、手動または自動(1日1回もしくは定期間隔)での時刻合わせが行える。時刻合わせ成功時と失敗時でアイコンの色を変えて知らせてくれるのに加え、成功時に音を鳴らすようにすることもできる。プロキシの使用も可能で、プロキシ用のID/パスワードも設定できる。
そのほか、「起動時に最近使ったファイルを空にする」「起動時にテンポラリフォルダを空にする」という機能もある。ただし「テンポラリファイルを空にする」では起動後、約15秒でテンポラリフォルダを空にするが、起動時にテンポラリフォルダを使うアプリケーションもあるので、注意が必要だ。「カレンダーの起動・終了」だけでなく、カレンダーの前後月への移動や設定ダイアログの表示など、ほとんどの操作をキーボードで行うことが可能だ。