IDやパスワードを効率的に管理できるパスワード管理ソフト。さまざまなセキュリティ機能を備えており、安全にパスワードを管理することができる。「パスワード総合管理」は、インターネットを使用する際などに必要となるユーザIDやパスワードといった情報を、総合的に管理できるソフト。ファイルを開く際のセキュリティチェック、ファイルの暗号化保存、パスワードの自動生成など、重要な情報を安全かつ効率的に管理するための機能を備えている。IDやパスワードをドラッグ&ドロップでアプリケーションに貼り付ける機能もある。
管理できる情報は、ユーザID、パスワードのほか、ホームページURL、メールアドレス、補足で、補足は自由な文字列を入力して、メモ的に使うこともできる。これらは、管理する項目ごとに、何を使用するかをユーザが選択できるようになっている。ユーザIDやパスワードを含まず、項目名と補足と同じ自由文部分だけを「内緒情報」として管理することもできる。パスワードは、使用する文字(アルファベット大文字など)や桁数を設定して、自動生成させることも可能だ。
登録された情報は、作成日・更新日などとあわせてリスト形式で一覧表示される。このリストから右クリックでユーザID/パスワードなどをクリップボードにコピーしたり、メーラを起動して、登録メールアドレスにメールを送信したりできるほか、ドラッグ&ドロップで直接テキストボックスなどに入力することもできる。また、登録用の項目編集画面からもボタンクリックだけでメーラ起動などができるようになっている。クリップボードにパスワードおよび内緒情報をコピーした場合は、「パスワード総合管理」終了時に「クリップボードの内容を消去するか」のダイアログが表示されるので、重要な情報をクリップボードに残してしまうことも防げる。
情報が登録されたファイルは、暗号化保存され、「パスワード総合管理」で開かなければ、正常なデータとして読み取ることができない。ファイルの暗号化保存のほかにもさまざまなセキュリティ機能を備えているのが特徴で、「ファイルが他のフォルダに移された場合」「ディスクのボリューム名が変わった場合」「ディスクのシリアルナンバーが変わった場合」「タイムスタンプが変わった場合」にファイルを開けないように設定することができる。さらに、正解しないとファイルと開けない質問を付加することも可能。これらのオプションを設定した結果、ユーザ自身がファイルを開けなくなった場合を考慮して、通常の質問とは別の「非常用の質問」を設定することもできる。
万が一の場合に備えて、暗号化しない状態で他のフォルダにバックアップを作成する機能もある。本体側のファイルが更新された際に、バックアップファイルも更新するよう促すダイアログが表示される。