正規表現に対応した高機能な文字列検索ソフト。自分の探している文章がどのファイルにあるのかわからなくなったときなどに、すばやく目的のファイルを見つけ出し、内蔵のビューアで該当する箇所を確認できる。あいまい検索を行うこともできる。「JGREP」は、指定した文字列が含まれるファイルを検索するためのソフト。文字列の指定には正規表現を使用することができ、柔軟な検索が行える。正規表現は日本語(Shift JIS)にも対応しており、正規表現の中で日本語を使用することが可能だ。
「文字同一視辞書」「同意語辞書」を使用したあいまい検索を行えることが特徴で、正規表現に関する知識がなくても、さまざまな「言い換え」や「表記の揺らぎのある言葉」を一度の検索で簡単に見つけ出せる。「文字列同一視辞書」は、文字の全角/半角、英字の大文字/小文字、数字のアラビア数字/丸数字/ローマ数字、日本語のカタカナ/ひらがな、「バ」と「ヴァ」などを同一視して検索するためのもの。
一方、「同意語辞書」は、同意語と見なしたい文字列を“,”(カンマ)で区切って指定することにより、複数の文字列を一度に検索できるもの。例えば「Vector」と「ベクター」「ベク太」を同意語に指定しておけば、検索対象文字列に「Vector」と入力するだけで、同時に「ベクター」と「ベク太」も検索されるようになる。なお、「文字同一視辞書」は編集できないが、「同意語辞書」はユーザが自由に編集することができる。
検索にあたっては、検索文字列のほか、検索ディレクトリとファイルマスクを指定する。ファイルマスクは半角スペースで区切って、複数を指定できる。サブディレクトリを検索対象に含めることもでき、このときはディレクトリマスクを指定することも可能だ。
検索結果は、文字列ひとつにつき1行の形式で、メイン画面右下のペインに一覧表示される。前後の文章とともに該当する文字列が色分け表示されるほか、ファイル名と文字列のあった行番号も示されるので、目的の文章を確認しやすい。検索結果をダブルクリックすると、該当する行にジャンプした状態(タグジャンプ)で内蔵のテキストビューアが起動する。好みのテキストエディタを登録して、直接開くことも可能で、その場で編集を行うこともできる。
そのほか、検索結果をテキストファイルやHTMLファイルとして保存する機能もある。