「Digi-Web」は、複数のJPEG画像をホームページなどで公開するためのHTMLアルバムを簡単に作成できるソフト。アルバム化したいJPEG画像を指定し、いくつかの設定を行うだけで、（1）サムネイル表示ページのHTMLとサムネイル画像、（2）個々の画像を表示するページのHTMLと閲覧用の画像を出力してくれる。出力するHTMLでは、フレームあり/フレームなしを選択できるほか、閲覧用の画像別ページで、画像をウィンドウサイズに合わせて表示するか、指定したサイズで表示するかも選択できる。

実際にHTMLアルバムを作成するには、設定画面でJPEG画像のあるフォルダを指定して画像を選択し、「画像・画質」「回転・コメント」「ホームページ設定」の三つの設定を行う。「画像・画質」では、サムネイルと閲覧用画像のそれぞれに対して、サイズや画質調整を設定できる。「回転・コメント」では、個々の画像に対して、回転や、コメント文とその表示位置/色/サイズを設定できる。

「ホームページ設定」では、出力するアルバムページについて、フレームなし（サムネイルを並べて表示）/フレームあり（左に設定したフレーム内にサムネイルを配置）の設定をできるほか、ページの配色やホームページとのリンクの設定、「次へ」などのリンク文字の設定、BODYタグの設定、ヘッダ/フッタの設定なども行える。さらに、背景画像の指定、「画像を別ウィンドウで開く」といった設定も可能だ。

設定画面では、画像に記録されたExif情報も表示できる（そのため、「Digi-Web」を単にExifビューアとして利用することも可能だ）。その中でHTMLアルバムに掲載したいものにチェックマークを付けておけば、画像ファイル名とともに撮影日時や露出、ホワイトバランス設定などの情報をあわせて出力してくれる。

もちろんホームページ作成ソフトや管理ツールの中にも「アルバム作成」などの名前で同様の機能を持つものがあるが、それらに比べても画像を回転したりコメントをページに挿入してくれるといった機能はアドバンテージといえるだろう。また、単にサムネイルから画像を呼び出すだけでなく、前後の画像に移動するためのリンクも画像ページ上に作成してくれるのも実際にブラウズするときに便利だ。

詳細な撮影データを掲載したい人にとってはExif情報を簡単に扱えるのもありがたいし、ブラウザの表示サイズを想定して画像サイズを縮小しておいたり、HTMLファイルで画像の表示サイズを個別に指定するといった手間がいらないのも大きなポイントだろう。設定終了後、自動処理の間にちょっと待たされる感はあるが、すべてを手作業で行うのに比べればはるかに速いのは言うまでもない。

対応形式がJPEGのみなのでイラストギャラリーなどを作るのには向かないが、デジカメ画像のページを作成したい人で、いま使っているソフトにものたりなさを感じているのであれば、「Digi-Web」を試してみる価値は十分にあるだろう。