画像やリッチテキスト、Word文書など、さまざまな形式のファイルをスクラップし、一元管理することのできる電子スクラップブック。ツリー画面による階層構造でファイルを分類・整理できる。「K's SCRAP BOOK」は「アイテムツリー」「スクラップ表示エリア」に「キーワード入力欄」のエクスプローラライクな画面構成を持つ電子スクラップブックソフト。フォルダにあたる「ブック」、サブフォルダにあたる「ページ」、ファイルにあたる「スクラップ」という階層構造でスクラップを管理する。スクラップの登録は、ドラッグ&ドロップなどで簡単に行うことが可能で、1ページ中に複数のスクラップを貼り付けられる。ファイル実体を収集して管理するのではなく、ファイルのパス名で管理を行っている。
さまざまな形式のファイルをまとめてスクラップできることが特徴で、プレーンテキストにはじまり、BMP/JPEG/WMF/ICOといった画像、RTF、HTML、Windowsヘルプ、さらにはPDF、Word、Excel、PowerPointといったファイルまで、多彩な形式に対応する。LZHやZIPといったアーカイブ中に存在するファイルも、ファイルリストから選択してスクラップに追加することが可能だ。
また、現在クリップボードにある内容をそのままテキストとしてスクラップページに追加することもできる。ファイル名は自動的に作成されるので、選択コピー→即ページ化も可能だ。
スクラップの内容は「スクラップ表示エリア」に表示させることができる。これは、各ファイルに対応したコンポーネントを呼び出して使うため、例えばPDFであればAcrobatReaderが、Word文書ならMicrosoft Wordが、HTMLならInternet Explorer 4.01以降が必要となる。Susie Plug-inが組み込まれていれば、対応する形式の画像を表示させられる。
また、クリップボードにある内容をスクラップページに追加することもできる。この場合は新たにファイルが生成されるが、ファイル名は自動的に作成されるので、例えばテキストであれば、文字列のコピーからスクラップの追加まですばやく行える。
検索はブック、ページ、スクラップのそれぞれに対して個別に行える。ページにはキーワードを設定することが可能で、このキーワードを検索に使用できるほか、ファイル名やスクラップタイプ(テキスト/リッチテキスト/ビットマップなど)、含まれる文字列などからスクラップを検索することも可能。完全一致/曖昧検索やAND/OR検索も行えるなど、強力な検索機能を備えている。
スクラップやブックといったアイテムに「しおり」を設定することが可能で、目的のアイテムにすばやくジャンプできるようになっている。
スクラップしたファイルをWindowsの関連付けアプリケーションで開くことができるほか、「K's SCRAP BOOK」で設定した別のアプリケーションで開く機能もある。