ソフトを開発しようと思った動機、背景
私は某企業でパソコンやLANの導入・運用などを長いこと担当しているのですが、パソコンを使う人にとって一番重要なのは、「キーボードを打てるようになること」だと考えています。きちんとしたトレーニングを積んで、タッチタイピングができるようになった人と、自己流で二本指タイピングを続けている人とでは、当然仕事のスピードが異なるばかりでなく、発信するメールの「質」までもが違ってきてしまいます。タッチタイピングができない人がよく言う言葉に、「私は考えながらタイプするので、そんなに速くキーボードを打てる必要がない。私はこのくらいのスピードでちょうどいいんだ」というのがあります。しかし、これは大きな勘違いなのです。実際に自分が速くタイプできるようになるとわかるようになりますが、思考のスピードはタイピングの速度に依存しているのです。タッチタイピングでスラスラと文章が打てるようになると、いままでつっかえつっかえだった思考がスラスラと流れるようになります。これは、私自身の体験から、自信をもって言うことができます。
また、タッチタイピングができると、キーボードとモニタを見比べながら両腕を持ち上げて二本指でタイプしているのに比べ、疲れ方がまったく違ってきます。第一、華麗にタッチタイピングができたら、ちょっとカッコイイですよね。(^_-)
でも、タッチタイピングができるようになるには、それなりの練習が必要です。そこで、できるだけ短期間でタッチタイピングをマスターするために、飽きずに効果的な練習ができるソフトを作ろうと考え、何冊もの教本やワープロ検定のテキストなどを参考にして、この「簡太郎」をこしらえました。
「簡太郎」はおかげさまで、私の予想以上のご好評をいただき、一般のユーザ様はもとより、お客様へのプレゼント用のCD-ROMに収録するために、まとめて25,000本をお買い上げくださった保険会社様や、社員のトレーニング用に2,500本を契約してくださった大手メーカー様をはじめとして、多くの企業や大学、パソコンスクールなどでご利用いただいています。このソフトが皆さんのお役に立ち、一人でも多くの方がタッチタイピングをマスターされることを願っております。
開発中に苦労した点
練習の難易度のバランスを適切に設定するために、実際に何度も練習をしてみました。おかげで、「簡太郎」を作っている間に、私自身、タイピングがかなり上達しました。(^^;ゞ
ユーザにお勧めする使い方
とりあえず1週間、毎日決まった時間練習することをお勧めします。そうすれば、自分のタイピングが上達したのを実感でき、さらに練習したくなるはずです。
(渡辺 多美夫)