ちょっとしたデータの整理に、手軽に利用することのできるカード型データベース。「Memoranda」は、カテゴリー分類によってデータを整理できるカード型のデータベースソフト。カテゴリーやフィールドの設定を簡単な操作で行うことができ、柔軟なカスタマイズが可能だ。フィールドは1カテゴリーに最大10項目まで設定できる。
メイン画面は、ドロップダウンリストによるカテゴリー一覧、選択カテゴリーのレコード一覧、レコードの内容、そして画面上部に操作のためのボタンアイコンが並ぶ、見やすいデザイン。現在、選択したカテゴリーにいくつのレコードが登録されているかもひとめでわかる。
フィールドの属性(設定)は、「通常」「インターネット」「電子メールアドレス」「電話番号」「パスワード」「ファイル」の6種類から選択できる。設定した属性によって、フィールドの右端に小さなアイコンが表示される。
「インターネット」「電子メールアドレス」を設定した場合は、フィールドの右側に小さな地球アイコン/メールアイコンが表示される。クリッカブルURL/クリッカブルメールアドレスが有効になり、このアイコンをクリックすることで(インターネット設定もしくはInternet Configで設定された)Webブラウザまたはメーラが起動する。「ファイル」を設定した場合は、小さな白紙アイコンが表示される。このフィールドに書類をドラッグ&ドロップすると、ファイルのフルパスが登録され、アイコンをクリックすることで、作成したアプリケーションで登録した書類を開けるようになる。
フィールドに「パスワード」を設定した場合は、ロック機能を使って、このフィールドのデータの表示を抑制することができる。さらに、ロック状態でデータを保存すれば、暗号化されて保存が行われる。Mac OS 9以降であれば、ファイルを暗号化するためのキーをキーチェーンと連動させることもできる。
そのほか、「Memoranda」起動時に他のファイルも同時に開くことのできる「起動項目」、メニューバーを利用したランチャである「キャビネット」といった機能もある。