思い浮かぶままに書き並べた個々の項目を、関連するもの同士でグループ化しながら整理していけるアイデア整理&発想支援ソフト。項目同士をグループ化したり、アイコンを使って各項目やグループ同士の関係を図式的に表現することができる。思いついたアイデアや、調査によって得られた情報をカードに書き出し、そこから共通性のあるものをグループ化することで整理していく「KJ法」と呼ばれる発想支援方法がある。「IdeaCard」は、KJ法をドローツール上に再現したようなソフトだ。
「IdeaCard」では、自由に入力できる個々の項目を「テキスト」と呼ぶ。「テキスト」は、ドローソフトにおける「テキストボックス」に相当するものと思えばわかりやすい。使いはじめるには、メイン画面内に「テキスト」をどんどんと書き込んでいく。アイデアをすばやく入力できるよう、5件までの「テキスト」をまとめて入力できるダイアログや、改行ごとに個別の「テキスト」として入力されるダイアログも用意されている。「テキスト」だけでなく、メニューなどから選択してアイコンや矢印などの図形を配置することも可能だ。
「テキスト」がある程度たまったら、今度はそれぞれの「テキスト」の関連を検討し、類似するものをまとめて、断片的であいまいだった情報を体系化していく。このとき「テキスト」の位置は、画面内を自由にドラッグすることができる。集めた「テキスト」を囲むようにマウスでドラッグすると、「フレーム」という単位でグループ化される。「フレーム」をさらにグループ化して「上位概念フレーム」を作ることも可能だ。「フレーム」にはタイトルを付けることができる。タイトルと各「テキスト」間には階層関係が与えられるため、「フレーム」単位で選択して移動したり、階層化表示機能でフォルダツリー風に表示・印刷することもできる。
ひとつのファイルに作成可能な「テキスト」と「フレーム」の数はそれぞれ500個。文書のプロパティを表示すると、「テキスト」と「フレーム」の現在使われている数と、これから作成可能な数がひとめでわかる。
作成した文書は、A4サイズの用紙(縦位置のみ)に印刷できる。A4サイズに入りきらない場合は、最大70%縮小まで印刷倍率を変更するなどで対処できる。文書は独自のICD形式で保存できるほか、テキストファイルとして保存することも可能だ。
グループ内の「テキスト」の配置方法は、グループ内で自由に配置できる「手動整列」か、自動的に整列される「自動整列」のいずれかを選択できる。新規テキストやフレームのデフォルト文字書式の指定なども可能。Undo/Redoはそれぞれ20回まで行える。