さまざまな操作を自動実行させることのできるマクロソフト。マクロ作成機能を持ち、手軽に使うことができる。「ミニマクロ」は、パソコンで行う一定の決まった操作を自動実行させることができる、汎用のマクロソフト。マクロファイルに記述した内容にしたがって、さまざまな操作を実行する。用意されているコマンドは、アプリケーションの実行や文字列の入力、メッセージ表示、マウスの指定座標への移動、左右ボタンクリック、指定時間の待機、マクロの繰り返し、Windowsの終了など。例えば、【Back Space】キーを100回押下するには、「{BS 100}」と記述すればよく、このようなキーボード操作を簡単に記述できるのが特徴だ。【Back Space】キーや【Alt】キー、【Ctrl】キーなどを押下するコマンドもあり、これらを使えば、アプリケーションのメニュー操作を行うこともできる。
実行内容を指定するためのマクロファイルはテキストファイルなので、テキストエディタなどで自由に編集することができるほか、「ミニマクロ」の持つマクロ作成機能「ミニマクロ専用マクロメーカー」を使うことで、アプリケーションの指定や時刻の指定、マウスの座標指定などを行うことも可能だ(ただし、「ミニマクロ専用マクロメーカー」は現在、β版で保存機能がないため、テキストエディタなどにコピー&ペーストして保存する)。
コマンドラインからマクロを実行することも可能で、「複数の処理を連続実行したあとで、パソコンをシャットダウンする」といった使い方もできる。デスクトップにショートカットを作成しておけば、マウスをダブルクリックするだけで、さまざまな処理を行わせることができるようになる。ショートカットに割り付けるためのアイコンも用意されており、わかりやすい環境をすぐに作ることができる。
オプションでは、マクロ実行中は隠す、タスクトレイに常駐する、実行中は常に前面表示する、などを設定することができ、これらを組み合わせることで、他のアプリケーションがマクロ実行の妨げにならないようにしたり、長時間の自動運転中にイタズラされないようにすることもできる。