「Media Loader 2001」は、日常的によく使用する機能をまとめた統合型アプリケーションソフト。メイン画面のボタンから、それぞれの機能を持つソフトを呼び出す形式となっている。

グラフィックに関する機能として用意されているのは「Graphic Loader」「Graphic Loader II」「Susie Loader」の3種類。「Graphic Loder」は画像の表示、拡大・縮小、ズーム（マウスポインタ周辺の拡大表示）、スライドショウなどの機能を備えたグラフィックビューア。「Graphic Loader II」もグラフィックビューアだが、こちらにはフルスクリーンでの画像表示とスライドショウ、さらに、画像のサムネイルを作成し、選択画像をフルスクリーンで表示する機能が付いている。対応する画像形式はいずれもBMP/JPEG/GIF/ICO/WMF/EMF/DIB/CURとなっている。これ以外の形式の画像を表示したい場合には別途、Susie Plug-inを組み込めば、「Susie Loader」で参照することができる。

音楽・動画の再生には「MusicMovie Loader」が用意されている。指定フォルダにある音楽ファイルまたは動画ファイルの連続再生や、指定ファイルの繰り返し再生などが可能だ。ウィンドウ上に好みの画像を表示し、音楽とともに楽しむこともできる。音楽CDの再生用としては「AudioCD Loader」がある。

「Document Writer」は、テキストファイルの表示や編集を行うためのもの。RTF形式での保存や読み込みも可能だ。

「CompressFile Thawer」では、LZH/ZIP/CAB/GCA/ARJ/RAR/TAR/YZ1の8種類の形式のアーカイブファイルを、ドラッグ＆ドロップで簡単に展開することができる（別途、対応DLLが必要）。

なかでも画像の表示に関する機能は豊富で使いやすい。ただ、Susie Plug-inによって画像を表示できるのが「Susie Loader」だけで、「Graphic Loader」と「Graphic Loader II」で使用できないのは残念だ。標準で対応している画像形式が多いため、Susie Plug-inに頼らなくてはいけない場面は少ないとはいうものの、この点はできれば改善を期待したい。

「MusicMovie Loader」の連続演奏機能も音楽好きな人には便利な機能だろう。ただ、少し細かいことだが、動画もデフォルトで連続再生されるのはちょっと不便に感じた。また、初心者が使用する場合を考えると、アーカイブファイルの展開に、対応するDLLを別途用意しなくてはならないのは少し敷居が高いのではないだろうか。LZHとZIPだけでもよいので、同梱するか簡単にダウンロードできるようになっていると、より便利になるだろう。

開発中に苦労した点
画像の表示は簡単でしたが、音楽の再生をするのに苦労しました。これは悩みに悩みました。そのほかにもいろいろと苦労しましたが、ユーザのみなさまの声援によって乗り越えることができました。ご支援ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

ユーザにお勧めする使い方
このソフトの特徴はなんといっても、このソフトひとつだけでいろいろなことができることです。Ver.2.0からは、いろいろと自分好みにカスタマイズできるようにもしました。とにかく自由にカスタマイズして使っていただけるとうれしいです。

今後のバージョンアップ予定
今回のVer.1.3→Ver.2.0のバージョンアップは大幅な改良となりました。ますます使いやすくなったと思います。次回のバージョンアップでもますます使いやすくなります。まず、起動時に表示されるメイン画面は大きすぎて邪魔だ！　という意見もありましたので、画面の隅に置ける、小さなメイン画面などに切り替えられるようにしました。そして音楽・動画再生に「Multimedia Loader II」を搭載します。この機能は、Windows Media Playerを使って音楽やムービーの再生ができます。Windows Media Playerを使っているので、多くの形式に対応しています。それに再生速度も変更できます。

さて、この次期バージョンの公開時期なのですが、まだ決まっていません。9月ごろを予定していますが、どうかわかりません。最新情報はホームページで随時更新していますのでお確かめください。