IDとパスワード、そのほかの個人情報をまとめて登録・管理できるソフト。リストから選択して、Webページ上のパスワード入力欄などに簡単に貼り付けることができるほか、ブラウザでURLを開く機能などもある。「ID Manager」は、ツリーフォルダ形式でID、パスワードなどを管理できる統合管理ソフト。エクスプローラのようにグループごとにフォルダを作成し、データを分類・管理する。登録できるデータはタイトル、アカウントID、パスワード、追加項目×2、URL、メールアドレス、コメントの計8項目。二つの追加項目は、各アカウントごとにフィールド名を含めて自由に使うことができる。各項目に入力できる文字数は、URLとメールアドレスが半角128文字まで、コメントは10,000文字まで、それ以外の項目は32文字までとなっている。
メイン画面上で、アカウントIDとパスワードをアスタリスク「*」で隠すことが可能で、通常に表示する/隠すの切り替えも簡単に行える。使用する文字の条件を指定して、パスワードを自動生成させることも可能だ。
登録したデータは、ワンタッチでウィンドウへの直接貼り付けや、クリップボードへの転送が行える。貼り付けの場合は、IDとパスワードをまとめて貼り付ける「一括貼り付け」と個々の項目を個別に貼り付ける方法とがある。いずれの場合も直前にアクティブだったウィンドウに対して行われるので、コピー→ウィンドウ切り替え→貼り付けという手順に比べると手間が省ける。
URLやメールアドレスについては、それぞれを引き渡した状態で、ブラウザやメールソフトを起動する。
タスクトレイに常駐させることも可能で、常駐したトレイアイコンのポップアップメニューからも一括貼り付けを行うことができる。このメニューからは、名前や住所・電話番号などの設定した個人情報を貼り付けることも可能だ。
登録された情報は、固定ファイル名の1本のファイルに保存される。一定時間ごとに自動保存するオートセーブ機能もある。データは「ID Manager」形式によるインポート/エクスポート、CSV形式によるエクスポートが可能だ。
そのほかオプションでは、一括貼り付けのタイミング指定や「ID Manager」自体のパスワード設定、最小化したウィンドウからの復元時のパスワードロックの有無などを設定できる。