「NewNOTEPAD Pro」は、関連する項目別に「グループ」と呼ばれるフォルダを作成し、グループによる階層形式で情報を管理できるメモソフト。グループやノートのタイトル一覧を階層形式で表示する「リストウィンドウ」と、実際にテキストや画像といったメモ内容を表示する「ノートウィンドウ」の2種類のウィンドウがあり、切り替えながら使う。

リストウィンドウでは、グループやノートの追加や削除、並べ替えが容易で、操作のほとんどはドラッグ＆ドロップで行える。ノートの登録は、グループの作成→ノートの作成→メモの入力といった手順のほか、他のアプリケーションからのドラッグ＆ドロップでも行える。例えば、Webページ閲覧中に保存しておきたい情報があれば、ブラウザから必要な範囲を選択してドラッグ＆ドロップするだけで、画像まで含めた情報をノートに取り込むことができる。そのほかにもスティッキーズなどのファイルも読み込める。

逆に「NewNOTEPAD Pro」から他のアプリケーションへも、スタイル属性付きのテキストなどをドラッグ＆ドロップで簡単に引き渡すことができる。

グループは最大32,767階層まで作ることが可能で、情報を徹底的に細分化して分類・管理することができる。クリッカブルURL/メールアドレスもサポートする。強力な検索・置換機能があり、登録データが増えたときでも、すぐに必要な情報を取り出せる。ノート内/グループ内/ノートパッド内の全情報を対象に、本文・タイトルを含めて検索・置換を行うことが可能だ。

その点、「NewNOTEPAD Pro」を使えば、グループ分けも簡単だ。情報の種類に合わせて、いくらでも（最大32,767）グループの作成ができる。スタイル属性付きテキストや画像の取り込みにも対応しているため、例えば、Webページ上の情報などは、もとのイメージで保存しておける。メモソフト選びのポイントとしては、扱いやすさはもちろんのこと、この「見てわかりやすい」という点が非常に重要になるのだ。

また、「見てわかりやすい」点は、登録情報の内容ばかりではない。その情報が、どこにどんな情報と関連付けられて保存されているかも重要だ。それが、「NewNOTEPAD Pro」の持つ最大の特徴である、多階層式の管理だ。各項目は、タイトル一覧がツリー表示されるため、ほかの情報との関連性も一目で見て取れる。もちろん、その階層そのものの編集も上で書いた通り、すべてがマウス操作で非常に扱いやすい。情報は、必要なときにいつでも引き出せてなんぼ！　である。情報管理を徹底したいなら、いまからはじめよう。

開発中に苦労した点
当初趣味のひとつとしてやっていた開発ですが、本業が忙しくなるとなかなか手がつけられないというのが苦労した点です。それに以前はアップルの開発者向けの情報も不足していました。

ユーザにお勧めする使い方
メモ帳だけでなく、備忘録や日記帳としてお使いください。特に高速に検索ができますから、簡易データベースとしても使うことができると思います。定型化できない情報の管理を階層で管理できますので、型にはまらない自由な情報ツールとしてご利用できます。

また、強力なドラッグ＆ドロップにより画像ファイルをピクチャクリップとして格納できますし、SimpleTextやJeditのファイルもスタイルや画像データをそのままドラ ッグ＆ドロップでノート内やリストに入れ込んでいくことが可能です。

今後のバージョンアップ予定
Mac OS X 対応としてCarbon版をリリースする予定になっています。また今後もユーザの方からのご意見を参考に、より使い勝手をよくしていくつもりです。