多彩なブラシやフィルタ、レイヤなどの高度な機能を備えたペイントソフト。「LitePaint」は、多彩な機能を持つフルカラー対応のペイントソフト。編集画面はペイントソフトとして一般的なMDI形式で、複数ファイルの同時編集が可能だ。各種機能はメニューおよびツールバーから呼び出すことができるが、ツールバーはフローティングウィンドウとして表示されているため、画像編集領域を広く取ることができる。もちろん使わないツールバーは随時消しておくことが可能だ。
最も大きな特徴は、使えるブラシ(描画ペン)が豊富なこと。ブラシ形状は通常のソリッドなものから、「エアブラシ風」や「筆風」「油彩風」といった一般の画材を模したもの、任意のテクスチャを用いた描画まで、さまざまなタイプのものを使用することができる。変わったところでは「虹色」と名づけられた、連続的に色が変化するブラシなども用意されている。現在のバージョンではタブレットには対応していないが、無限のUndo/Redo(メモリに依存)が可能なので、納得いくまで何度でも描画をやりなおすことができる。
ブラシ以外の機能も多彩だ。レイヤ機能は、各レイヤごとの合成モードの選択も可能な本格的なもの。スキャナからの直接読み込みはサポートしていないものの、フォトレタッチ機能は強力で、フィルタの数も多い。ぼかし、色、エッジなど、計7種類に分類されたフィルタ/効果は、プレビュー画面で効果を確認しながら適用することができる。そのほかにも、スタンプツールや、RGBごとの調整カーブとヒストグラムが同一画面上に表示される色補正機能など、よく考えられた便利な機能を搭載している。
対応する画像形式は、独自形式であるLLB(LitePaint layer format)と、BMP/PNG。Susie Plug-inにも対応するため、多くの画像形式を読み込むことが可能だ。ファイルオープンダイアログには画像プレビュー機能もあるので、画像ファイルの確認が容易なほか、ドラッグ&ドロップでの読み込みも行える。