指定した二つのフォルダを比較し、条件に合ったファイルをコピー/バックアップできるソフト。動作を6種類から選択して実行できる。対象フォルダにネットワークパスやFTPサイトを指定することも可能で、ホームページのアップデートや重要ファイルの定期バックアップなど、幅広い用途に利用できる。「Zcopy for Win」は、6種類のファイル操作を実行することが可能なソフト。通常のファイル(フォルダ)のコピー、移動、削除のほかに、ターゲット(コピー先フォルダ)に同名ファイルがある場合に、日付の新しいファイルのみをコピーする「Update」、Update実行後に、ターゲットにのみ存在するファイルを削除する「Sync」、ターゲットの直下にソース(コピー元)のファイルをコピーする「Gather」、ファイルの中身を比較して異なる場合はログに記録する「Compare」といった操作を行える。拡張子などでマスクを設定し、特定のファイルだけを操作対象にしたり、除外したりすることも可能だ。操作を実行する前には、対象となるファイルを確認できる「Listing」機能もある。
一度設定した操作内容は「シート」に保存し、あとから呼び出していつでも同じ操作を実行することができる。タスクスケジューラと組み合わせることで、定時バックアップ作業を行わせることもできるほか、コマンドラインから実行する場合は、シートの「Backup」をチェックすることで、複数のシート(操作内容)を一度に実行することも可能だ。
本体の「Zcopy」のほかに、エクスプローラライクなファイルブラウザ「ZBrowse」が同梱されており、これを使うことで、ソース/ターゲットのフォルダ指定を簡単に行える。「ZBrowse」はFTP接続機能を備えており、「Zcopy」と連携してFTPサーバとの間でファイル操作を行えるようになっている。
タスクトレイに常駐するオプションがあり、これを使うことですばやく「Zcopy」を起動し、指定した操作を実行して終了する、といった処理を行わせることもできる。