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マル秘エディタ

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マル秘エディタ
文書内ジャンプ機能などを備えた暗号化テキストエディタ
Windows 2000/98/95/NT  フリーソフト
マル秘エディタ
  • 同梱のMHEditor.txtと、それを暗号化したファイルをメモ帳で開いたところ(画面は合成)

  • ◎そのほかのスクリーンショット
  • 通常のテキストも含めて「マル秘レベル」は3段階。編集中のファイルがどのレベルにあるかは、ウィンドウの背景色ですぐにわかる
  • 通常のテキスト(レベル0)を部分的に暗号化することも可能。画面上側はテンプレート

  • “他人に読めないテキスト文書を作ることを目的とした”テキストエディタ。2段階の暗号化テキストを作成することができる。暗号化のほかにも、文書内ジャンプや外部ファイルへのリンク、ウィンドウ分割などの機能がある。

    「マル秘エディタ」は、ソフト名からもわかる通り、文書の暗号化機能をメインにしたテキストエディタだ。暗号化では「マル秘レベル」を設定することができ、レベル1は「マル秘エディタ」でのみ開ける形式、レベル2は「マル秘エディタ」+設定したパスワードを入力しないと開くことができない形式となる。パスワードは、保存する文書ごとに半角4文字分で設定し、漢字や▲などの記号も使用できる。マル秘レベル0で保存すれば、通常のテキストとなる。現在編集中の文書がどのレベルに設定されているかは、ウィンドウ背景色の違いでひと目でわかるようになっている。

    暗号化のほかにも、OLEドラッグ&ドロップによる文字列のコピー&ペースト、同一文書内でのラベルジャンプ、外部ファイルへのリンク、ウィンドウの分割、テンプレート機能などがある。

    ラベルジャンプ&ファイルリンク機能は、HTMLにおけるアンカー/リンクのような機能で、「マル秘エディタ」の場合は、ジャンプ/リンク元を「==>[文字列]」と指定することで実現している。例えば、文書中の「==>[■概要]」と記述された行をダブルクリックすると、「■概要」のあるラベル行にジャンプする。「==>[文字列]」の文字列部分にファイル名を記述した場合は、関連付けされたアプリケーションでそのファイルを開く。リンク先には、ドライブのボリューム名やネットワークにおけるUNC名も利用できる。エクスプローラからファイルを直接ドラッグ&ドロップして、リンクを設定することも可能だ。また、URLを記述した場合は、ブラウザを起動して、そのURLのページを表示する。

    ウィンドウの分割は、現在編集中の文書を上下2分割したウィンドウで表示する機能。上側のウィンドウは参照のみで編集することはできないが、上側ウィンドウの文字列を下側ウィンドウにドラッグ&ドロップしてコピーすることはできる。同じ文書の別の部分を参照しながら、表現を統一したりするのに便利な機能だ。テンプレート機能は、ウィンドウの分割機能を応用したもので、上側ウィンドウには同じ文書ではなく、テンプレート文書が開く。ただし、テンプレート文書は自由に編集することができる。定型文字列や顔文字などを記述しておき、下側ウィンドウにドラッグ&ドロップしてコピーするといった使い方ができる。テンプレートから文字列をドラッグ&ドロップする場合は、通常の操作と異なり、【Ctrl】キーを押さなくても(カットではなく)コピーとなる。

    検索・置換機能では半角/全角変換が行えるほか、選択文字列の部分暗号化も行える。


    reviewer's EYE reviewer's EYE
    シンプルなタイプのテキストエディタだが、ちょっと変わった機能が盛り込まれていて興味深い。暗号化に関してはそれほど強力なものではないが、通常の使用では必要十分なものだろう。マル秘レベル1では「マル秘エディタ」を使えば誰でも読めるファイルとなるが、逆にファイル単体では「マル秘エディタ」でなければ読めないということすらもわからないため、流出したとしてもなかなかわかりにくい。

    テキスト中のラベルジャンプをアウトラインプロセッサのような形式で扱うアプリケーションはあまり多くない。文書内にURLやメールアドレスを記述すると、それを判別してワンクリックでアクションを起こせるエディタは多いが、リンク内ジャンプをプレーンテキストで実現しつつ、同じ手法で外部ファイルまで扱える点にはかなり苦労の跡が見える。欲をいえば、リンク先や外部ファイル参照部分の色を変えたりすることができるとなおいい。また、Undo機能をもう少し強力にして、Redo機能も追加してくれるとありがたい、というのは筆者の個人的な感想。

    (藤田 洋史)

    ソフト作者からひとこと ソフト作者からひとこと
  • ソフトを開発しようと思った動機、背景

    ソフト屋のはしくれのはしくれとしては、テキストエディタ、バイナリエディタ、スクリーンセーバ、コンペアツール、ランチャ、ファイラなど、自分で使う小物ツールは、たとえよそにいいものがあっても自前のものを少しずつ改良しながら使いたいものです。妙な動きをするツールがたくさんある中で、こいつは結構動くじゃんというものを公開しています。

  • 開発中に苦労した点

    複数のファイルをドラッグされたとき、ウィンドウを少しずつずらしながら複数起動するのですが、このとき、最初に起動されたのか、2番目以降なのか(最初に起動された場合は前回の表示位置に表示するので)を判定するのにINIファイルのタイムスタンプを見ればいいやと考えていたのですがこれが間違い。INIファイルはキャッシュされていてタイムスタンプは変らないんですよ〜だ。それと、ワードパットの起動。レジストリを覗いてどこにあるか調べるのですが、Windows 2000の場合、レジストリの場所が違う上、絶対パス指定じゃないんですよ〜だっ(Ver.2.1で対応)。

  • ユーザにお勧めする使い方

    当初テキストの暗号化がメイン機能でしたが、使う必要がないので私は使っていません。このエディタでよく使うのは、中ボタンクリックでジャンプしたり戻ったりする機能です。

  • 今後のバージョンアップ予定

    VBランタイムをセットアップしなくても実行できるようにするため、Windows 98以降で標準でインストールされているVBランタイムのみを使用しています(よそのマシンで使う時に勝手にランタイムをセットアップするわけにはいきませんので)そのため、VB 6でなくVB 5で作成し、ダイアログもコントロールでなくAPIで作っています。という理由でエディットコントロールもリッチを使わず、通常のテキストボックスなのでテキストサイズに制限があり、色も付けられません。一度に読み込む方法でなければサイズの制限はなくなるのでしょうが、次回Ver.2.1(たぶん最終版)には見送りです。

    (石川 典夫)
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    ● マル秘エディタ Ver.2.0
  • 作 者 : 石川 典夫 さん
  • 対応OS : Windows 2000/98/95/NT
  • 種 別 : フリーソフト
  • 補 足 : 動作にはVB 5.0ランタイム(SP3)が必要


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    マル秘エディタ 2.0 機密保持機能 参照機能付文書編集計画 (104K)



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