開発中に苦労した点自分がVBしか使えないことと、データベース(MicrosoftのJetデータベース)を使用しているため、それ関連のモジュールが必要なことから、配布時のファイルサイズやセットアップの構成に頭を悩ませました。
まず、「このソフトを使う人は初心者~初級者の人が多いだろう。ということは、VBのランタイムなんて言ってもわかるかな」とか、「きっと既製品パソコンを使ってる人だと、Microsoft Officeも入ってたとしてもPersonal Editionを使っているだろうから、Accessなんか入ってないだろうし」とか、「Jetデータベースに接続する方法がData Access Object(DAO)とActiveX Data Object(ADO)の2種類があって、そのどっちにしたらいいか」とか、「何とかデータベースを使わないでテキストファイルとかで情報の管理ができないかな」とか、かなり悩みは多かったです。
結局、いろいろと考えた末、まず環境に合わせてセットアップを複数用意しました。僕のWebサイトで、ウィザードに答えると、どれをダウンロードすべきかわかるようにしてみたりしました。これで、Accessを持ってる人や、既にVB 6のランタイムをインストールしている人に余計なものを落としてもらわないで済むようにしました(とはいっても、それでもセットアップファイルの大きさはかなりデカイ……)。
そのほかには、対象ユーザが初心者~初級者のため、ヘルプをちょっと凝ってみました。普段使っているオンラインソフトで、ヘルプがわかりやすい・使いやすいソフトってほとんど見たことがないんです。なので、できるだけわかりやすいヘルプを、と頑張って作りました。
それから、ADOはそれをセットアップするためのモジュールが8MBもあるため、それならばまだDAOの方がファイルサイズ小さくできるし、Jetにも最適化されているから、ということでDAOを採用しました。
データベースではなくテキストファイルでの管理は、さまざまな制約があることと、自分のスキル的に追いつかない部分があったため、結局断念しました。
それと、自分自身でもほしいなと思って、ユーザの方からも要望があったもので、登録パーソナルデータをファイルに出力して、それを「CUA」のユーザさん同士で交換できたらいいなー、って思ったんですけど、これはストーカーの温床になりかねないという結論に達し、機能を付けるのを止めた、などの経緯もあります。