画像に対してさまざまなエフェクトを適用できる画像加工ソフト。手軽な操作でバラエティに富んだフィルタ処理を施すことができる。Owen Ransen氏作「Repligator Ver.6」の日本語版。「レプリゲーター6」は、ファイルやクリップボードから読み込んだ画像に対して「モザイク」などの画像フィルタを適用する機能を持つソフト。ペンやブラシといったフリーハンドによる描画機能はなく、フィルタ機能のみをサポートする「フィルタ専用のフォトレタッチソフト」の趣を持つ。
選択できる効果が約40種類用意されたフィルタ機能は、非常に強力。上述のモザイクなどのほかにも、ガラスが砕けたような効果が得られる「テクノフラッグ」、アパチャグリルブラウン管画面を拡大したような「カラーテレビ」、草原に花びらが舞ったような雰囲気の「花」など、凝った効果が揃う。これらのフィルタに対して、画像の中心部に効果を適用しない「ビネット処理」を選択することもできる。
特筆すべきは、処理したい画像を選択したあとは、残りの操作を「レプリゲーター6」側の自動設定で連続的に行えること。この場合、効果はランダムに適用されるが、【F7】を押すだけで、次々に別の効果が選択・適用されていく。さらに「効果は気に入ったが、もう少し微調整したい」といった場合には、【F8】を押せば、パラメータが多少変更して同じ効果で処理してくれる。もちろん、適用するフィルタ/パラメータをユーザが設定することも可能で、フィルタの組み合わせやパラメータの設定を考えれば、効果のバリエーションはほぼ無限といってよい。
効果を適用することで得られた画像は「シーケンス処理一覧」と呼ばれる履歴ウィンドウで管理される。シーケンス処理一覧には、過去の処理画像がサムネイルで表示され、クリックするだけでその画像を呼び出せる。効果適用前のオリジナル画像に戻す操作もワンタッチで行える。
できあがった画像は、BMP/JPEG/PNGなどの形式で保存できる。手軽な操作で無限に近い画像バリエーションが得られる、楽しいソフトだ。