パソコンで使っているインターネットメールアドレスに届いた電子メールを、iモードメールなどの携帯電話Eメールに自動的に転送するメール転送ソフト。複数アカウントをサポートするほか、メールを分割しての転送、転送時の本文整形など、携帯電話への転送に便利な機能を備えている。ピュアポストは、タスクトレイに常駐し、一定間隔で別の指定アドレスにメールを転送する転送ソフト。ただし、転送先としてiモードなどの携帯電話を想定しており、携帯電話で利用するための便利な機能を数多く備えている点が特徴だ。最大50件までのメールアドレスを同時に監視し、転送できる。
基本的な設定は、一般的なメール転送ソフトと変わるところはない。まず、パソコン使用しているメールアカウントのPOPサーバアドレス、ID、パスワードを登録。次に、メールの転送先として、送信メールサーバのアドレスおよび転送先のメールアドレスを登録する。転送先メールアドレスは、例えばxxxxxx@docomo.ne.jpのように、携帯電話のメールアドレスを入力すればよい。
パソコンで受信したメールは、ヘッダに含まれる文字列によって、転送する/しないを指定できる。転送条件としては、送信元(From)、件名(Subject)、メールの送信先(To)、コピー先(CC)の4種類が使用できる。
携帯電話の画面の狭さを考慮して、携帯電話でも読みやすいように、メール転送時に本文を自動整形する機能がある。例えば空白文字の削除、「********」のような連続した文字の圧縮(1文字にまとめてしまう)、引用部分と判断できる文の削除などを指定することが可能だ。さらに、携帯電話メールの場合、受信できる1通あたりのメールサイズがそれほど大きくないため、大きなメールを転送する際には自動的に分割して送信できる。本来、ヘッダに含まれるFromやCC、添付ファイル名などをメールの本文中に追加することも可能で、通常、携帯電話での受信ではわからない情報も確認することが可能だ。
メールチェックは、一般的なメールソフトのように一定時間間隔で行えるが、そのほかにもスケジュール機能により、曜日別に1時間単位で細かく設定できる。パソコンのスクリーンセーバと連動して、転送を開始する/停止するといったユニークな機能もある。