紙の家計簿のイメージそのままで使える家計簿ソフト。1日の収支を、現金/口座にかかわらず、すべて1枚のカードに記録するのが特徴だ。現金や口座はもちろん、クレジットカードまで含めた総合的な家計管理が行える。たえこの家計簿は、機能別に分類された6枚のパネルをタブで切り替えて使用する方式の家計簿ソフト。パネルは「日々の記録」「集計」「設定」「クレジット記録」といった項目で分類されているが、なかでもメインとなるのは、1日の入出金を記録する「日々の記録」画面だ。お金の流れを「支出」「収入」「口座管理」の3種類に大きく分け、これらをまとめて1日分のカードに入力する。例えば支出なら、費目を気にせず、レシートを見ながら買った品名と金額を入力し、主食や外食といった分類をリストから選択すればよい。たえこの家計簿には、費目別に細分化された項目(例えば、食費→主食→米など)はないため、品名/金額/分類の3項目さえ確定できれば、入力が完了する。分類は、あらかじめ登録されているものをそのまま使えるのはもちろん、必要に応じて追加や編集も自由に行える。
住宅ローンや月謝などで毎月決まった金額の引き落とされる場合は「口座引き落とし処理」が便利だ。あらかじめ設定しておけば、毎月、必要な項目が自動的に入力され、入力の手間が省ける。
1日の収支の記録が終了したら「計算する」ボタンをクリックすれば、その日の収支が項目ごとに計算される。集計結果は、「日々の記録」画面右半分の集計欄に表示される。あらかじめ予算を設定しておけば、その時点で予算残高も確認できる。同時に現金残高や口座残高、クレジット残高などの各種残高や、月ごとの現金支出合計、口座も含めた支出合計も算出される。さらに、当日の覚書きとして、最大8,000文字までのメモも記録しておける。1日分のカードで、収支の記録と集計、メモの確認が一度に行えるわけだ。
なお、集計には、より詳細な内容が確認できる集計専用パネルも用意されており、目的別に4種類の集計内容を切り替えて参照できる。このパネルで確認できるのは、指定した週の日曜(月曜)から土曜(日曜)までの支出と収入を一覧できる「週間集計」、週間集計を最大1年分表示する「週計リスト」、指定した月の収支を一覧できる「月間集計」、1月から12月までの各月の収支を表示する「年間集計」の4種類だ。このうち「月間集計」「年間集計」では、結果を円グラフ(月間)または棒グラフ(年間)で表示することも可能だ。
そのほかにも、通帳のイメージそのままに取引内容を一覧できる「通帳一覧」機能、クレジットカードの利用状況や決済が一画面で確認できる「クレジット記録」機能など、機能は豊富。すべてが紙のイメージに近く、パソコンに不慣れな人でも違和感なく使える。