複数のパターンファイルを使い分けることで、さまざまなパターンでのバックアップを行える高機能ファイルバックアップソフト。バックアップ元のフォルダ構成を保存先にそのまま再現するので、アプリケーションのデータや設定などのように、フォルダ構成と密接な関連を持つファイルのバックアップに特に適しているが、設定により、ひとつのフォルダにまとめてバックアップすることも可能だ。圧縮バックアップも行える。みやばっくでは、バックアップするファイルの種類やバックアップの頻度などに応じて、複数のパターンファイルを作成できる。パターンの指定は、すっきりと整理されたパネルから行えるほか、パターンウィザードを使って対話形式で行うことも可能だ。
バックアップはパターンファイルごとに個別に実行できるほか、同梱のスケジュール実行ソフト(TimeBack【みやばっく★自動実行】)を使って、パターンファイルごとに指定した間隔で自動実行させることもできる。スケジュール設定では、毎日/毎週何曜日/毎月何日という実行日の指定と、一日一回/毎時間/分間隔というインターバルの指定を組み合わせて使用できる。このため、月に一度のバックアップから、文書フォルダの30分おきのバックアップといったものまで、さまざまなバリエーションでバックアップを行える。
復元は、バックアップファイルがある保存元フォルダと復元先フォルダを指定して実行ボタンをクリックするだけ。また保存元フォルダの中から一部のフォルダだけを選択して復元することも可能だ。
バックアップの設定には、全パターンファイルに共通の「共通オプション」と各パターンファイルに固有の「パターンオプション」がある。「共通オプション」では、パターンファイルを保存するフォルダの指定や、バックアップの進行状況を表示するかどうかの指定、確認メッセージの表示の有無といった、みやばっくの動作全体に関わる指定を行う。一方、「パターンオプション」では、具体的なバックアップ方法を指定する。設定できる項目は、バックアップするフォルダ/ファイルおよびバックアップ先のフォルダ指定以外にも、次のように多岐にわたっている。
- 対象外ファイルの指定(複数の拡張子を指定可能)、対象外フォルダの指定
- バックアップ時の動作。上書き/更新ファイルのみバックアップ/保存先に存在しないファイルのみバックアップの3種類からの選択
- 復元先をバックアップ元フォルダ/指定のフォルダのどちらにするかの選択
- ファイル属性を元にバックアップ対象のファイルを抽出
- バックアップ終了時にリムーバブルメディアを自動排出
- バックアップ終了時にWindowsを終了
- バックアップ対象を日付やファイルサイズで指定
- フォルダの同期をとる
- バックアップファイルの世代管理
- UNLHA32.DLLを使用した圧縮バックアップ(圧縮後の分割指定も可能)
- バックアップ結果のログファイル作成
そのほか、保存先に選択したメディア(フォルダを選択した場合はそのフォルダがあるメディア全体)の空き容量を計算してくれる機能、指定したパターンで実際にバックアップされる容量を計算する機能、バックアップのログを表示する機能、新たなリムーバブルメディアにバックアップするとき便利なフォーマット機能などがある。コマンドラインからの起動も可能で、オプションスイッチにより確認メッセージの表示の省略、復元の自動実行などを指定できる。