タブ切り替え方式によるマルチドキュメント対応、関連する複数のファイルを一度に開けるセットファイルなど、複数ファイルの同時編集に便利な機能を備えたテキストエディタ。拡張子ごとに表示設定を変更できる機能などもある。SideEditorは、タブ切り替え方式を採用したテキストエディタ。多数のファイルを同時に編集する際も、編集対象をすばやく切り替えられる。タブのほかに、メインの編集画面で特徴的なのがスクロールバーだ。画面右と下に加えて、編集エリアを囲むように左と上にも表示され、編集したい部分により軽快にアクセスできるよう配慮されている(画面右/下のスクロールバーは非表示の設定も可能)。
このような編集画面の外観のほかに、SideEditorの特徴となっているのがセットファイル機能と表示設定機能だ。セットファイルは、関連するファイルを「セット」として登録することで、一度に複数のファイルを開ける機能。例えば、ある作業に関係のあるテキストファイルを登録しておけば、ダブルクリックひとつで登録したすべてのファイルを開くことができる。SESという「セット」の拡張子をSideEditorから簡単に関連付けできる機能も用意されている。
表示設定は、拡張子別に動作環境を設定できる機能。フォント種類/サイズの指定、プログラムの予約語やURL/メールアドレスなどの色分け表示はもちろん、ルーラや行番号表示の有無、カーソル形状や折り返し文字数の指定など、実に多岐にわたる項目を設定することが可能で、設定しておけば、編集対象に応じて自動的に最適な環境に切り替えてくれる。標準でtxt/pas/ini/不定時(設定拡張子以外)など、計9種類が登録されているが、任意の拡張子を追加することも、また現在編集中のファイルについて一時的に設定を行うことも可能だ。
テキストエディタに必要とされる基本機能はひと通り備えており、矩形選択/貼り付け、Undo/Redo、オートインデント、禁則処理などもサポートする。また、Shift JIS/JIS/EUCの相互文字コード変換機能もある。
なお、フリーソフト版のほかに、シェアウェア版のSideEditor Professionalもある。Professionalでは、フリーソフト版の機能に加えて、サーバ(複数登録が可能)のテキストファイルをダウンロード/アップロード、編集できる「サーバ連携機能」、登録したコマンド行の反復利用ができる「コマンド行機能」などの拡張機能が利用できる。