お気に入りの整理屋さんでは、ツリー表示を見ながら、フォルダを作成してのお気に入りの整理や、新たなお気に入りの追加が行えるほか、お気に入りの検索やWebページの呼び出し、ブラウザの起動といった操作が行える。お気に入りの登録は、ダイアログから入力して行えるのはもちろん、IEで表示中のページのURLを取り込んで行うことでも可能だ。

お気に入りの表示はエクスプローラと同様、大きいアイコン/小さいアイコン/一覧/詳細の4種類に切り替えられる。お気に入りに登録したそれぞれのURLに対してコメントを付加することが可能で、整理を行う際に役立つ。さらに、URLやメモの内容をもとにお気に入りを検索することができるようになっており、結果はリストに表示される。お気に入りを削除してもメモは残るが、メモのみが残っているURLをリストアップし、削除する機能もある。

お気に入りの中でも重要なものは、独自の「超お気に入り」というメニューに分別して登録できる。特に、お気に入りの登録数が増えてきた場合に有効な機能だ。

お気に入りそのものを読み込んでツリー表示するので、あたらためて登録し直すといった手間はまったく不要だから、すでにたくさんお気に入りを登録して収拾がつかなくなっている人にはうれしい。メモ表示エリアは、いちいちプロパティウィンドウを開くといった手間もなく常に表示されているのも便利で、お気に入りをクリックすればどんなページだったかすぐにわかる。

もっとも、ここまでならいわゆるブックマーク管理ソフトにはよくある機能かもしれない。そこでもうひとつ便利なのが、履歴も表示できるという点だ。IEのエクスプローラバーに履歴を表示すると肝心のページ表示エリアが狭くなるので、ウィンドウを広げないと見にくくなってしまうが、「お気に入りの整理屋さん」を使えばそんな問題も解消される。さすがに履歴に対してメモを書き込むことはできないが、履歴を頻繁に参照する人には嬉しい機能だろう。

このふたつの機能を備えたことで、単にお気に入りを整理するだけでなく、Webブラウズの入口として便利なソフトになっている。

欲をいえば、履歴を開くときにインターネットに接続するかオフラインモードで開くかを選べるとうれしい。現状でも先にIEを起動してモードを切り替えておけばオフライン表示が可能だが、お気に入りの整理屋さん側で選べればもっと便利になるだろう。また、IEではオフライン表示モードのとき、オフライン表示できないページは履歴上に灰色で表示されるが、せめてこのような表示ができるだけでも使い勝手がぐっとよくなると思う。

開発中に苦労した点
ユーザが、簡単に目的のお気に入りを探し出すための検索方法を考えるところで苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
フォルダによるお気に入りの種類分けと、メモ機能や検索機能を併用して利用すれば、あとの管理は大変楽になります。

今後のバージョンアップ予定
機能追加等のご要望に応じて約2ヵ月に一度のペースで行います。みなさまからのご投稿もお待ちしております。