予定やToDoが、電光掲示板のように流れることが特徴の多機能情報管理ソフト。カレンダー、アウトラインプロセッサ、時報、アラーム、ランチャに加え、ダイヤルアップ接続時間の記録や電話料金の集計など、数多くの機能を搭載する。タイトルバーほどのコンパクトなメインウィンドウには、電光掲示、日付と時刻、空きメモリ、インターネット接続状況などが表示される。ウィンドウをフォーカスすると、予定やToDoなどの登録データがポップアップし、右クリックなどでメニューが表示される仕組みだ。メインウィンドウのサイズや色、情報の表示形式などは、好みに合わせてカスタマイズすることができる。豊富な機能を搭載しながらも、インタフェースはコンパクトかつシンプルにまとめられている。
予定、ToDo、階層構造で情報を管理するTreeメモなどは、コンテキストメニューから呼び出す「データウィンドウ」でまとめて入力できる。定期的な予定を一括して登録できるのはもちろん、ファイルになっていれば、そのまま予定やToDo、メモに添付すればよい。さらに、別アーカイブで配布されている「拡張セット」を追加すれば、クリップボード内のデータを手軽に取り込める「オートクリップ」機能も使える。この機能は、単にデータを取り込むだけでなく、データの日付情報を取得して、その日のデータに書き込んでくれるというものだ。
内蔵エディタは、ルーラ、ワードラップ、予約語色分け、テンプレート機能、文字カウントなどを備え、機能的に一般的なエディタにひけを取らないほど。ネットワーク対応の機能も豊富で、クリッカブルURLやメール送信はもちろんのこと、Internet Explorerのお気に入りやNetscapeのブックマークからのURL一覧作成機能、指定したフォルダからのURL収集、登録データのHTML出力が可能だ。検索機能も強力で、検索結果をひとつにまとめるクエリー機能、「and」「not」「or」を使った絞り込み検索など、大量のデータから目的のデータをすばやく探し出せる。
ランチャとして使うなら、予定やToDoに直接実行ファイルを添付したり、アラームに設定することで指定時刻に自動実行させることができる。よく使うアプリケーションを、ユーザ定義の拡張メニューとして登録しておくことも可能だ。ユーザ定義の拡張メニューは、コンテキストメニューから簡単に呼び出せる。
“いろいろな情報が一つに集まる手帳のイメージで作成”したという作者の言葉通り、1本のソフトに数々の機能が集約されている。