荒くれ坊主を操って妖怪を退治する和風アクションRPG。泥田坊や塗り壁といった日本の妖怪たちを倒し、村の奇怪な謎を解いていく。ゲームは「クエスト」と呼ばれる複数のステージから構成されており、クエストファイルの追加によって、新たなシナリオをプレイできるのが特徴だ。退魔心経の主人公は「王道」という名の旅の修行僧。「悪徳坊主」と呼ばれる彼が、魑魅魍魎の跋扈する「荒谷村(こうやそん)」という村を救済のために訪れたところからストーリーは始まる。シナリオは、妖怪総大将ぬらりひょんを倒すまでの長いストーリーが「クエスト」と呼ばれるいくつものステージに分割されており、クエストをクリアすることで進行していく。クエストはそれぞれ完結した内容となっているが、クエスト終了後も繰り返しプレイすることで、経験値やお金を稼ぐことができる。
ゲームシステムは、横スクロール型のアクションRPG。カーソルキーで主人公を操作し、飛び道具の「数珠」と接近戦用の「念力棒」で妖怪を退治していく。ボタンのため撃ちで、法力の消耗と引き換えに法術攻撃もできる。法術には攻撃用と防御用があり、クエストの開始前に巻物を選択することで使用する法術を変えられる。敵を倒すと経験値やお金が手に入り、それらをもとに、修行寺で法力や生命力などのパラメータを上げたり、薬草や丸薬といったアイテムを購入することができる。
グラフィックの美しさは特筆すべきもので、プレイヤーに鮮烈な印象を残す。キャラ、背景ともに丁寧に描かれ、和風テイストの雰囲気がよく出ている。
クエストの進行度を表す「やりこみスコア」の値によってパスワードが発行される仕組みになっており、これを作者にメールすると、ネットランキングに参加することが可能だ。
システム本体には「風の声」というクエストが同梱されるが、このほかにも追加クエストとして「悲しき沼の荒神」「人形は無邪気に笑う」が公開されている。「土蜘蛛の糸」「暴走した運び屋」などの新しいクエストの開発も進められており、順次発表される予定だ。