がんすけは、項目に対してチャート（バー）を設定することでスケジュール表を作成する。項目やチャートの追加/削除などはマウスで行うことができ、チャートの伸張/短縮/移動も簡単に行える。チャートの色や文字色、表示フォントは自由に変更することが可能で、管理に都合のよいように色設定をして見やすくできる。項目エリアに入力できるスケジュール内容、チャート内部に表示されるコメントに加え、チップヘルプで表示される備考コメントも設定できるため、ひとつの項目に対してかなりの文字数を入力することが可能だ。

ひとつのスケジュール項目に対して複数のチャートを混在させることも可能で、横方向の同一線上に並べられるほか、複数の段数を設定して、縦方向に階段状に並べることもできる。チャート同士が重なってしまった場合のオーバーラップは自動的に調整される。チャートには予定値と実績値を設定することも可能で、進行状況を細いチャートとマウスポイントによるチップヘルプで簡単に確認できる仕組みになっている。

スケジュールの表示期間をタブ切り替えですばやく変更できるのが特徴で、期間として1週間/2週間/3週間/1ヵ月/2ヵ月/3ヵ月/6ヵ月の7種類が用意されている（6ヵ月以上の長期に渡るスケジュールの場合は、細分化してがんすけに組み込むことになる）。

「×日までに仕上げる」という案件が複数存在するような仕事では、それぞれがオーバーラップするために、頭の中だけでは管理しきれなくなることが多々あるのだ。また、達成率を入力しておくと、それに応じて細いバーがでてくるため、どのくらいの進行具合なのかが一目でわかるのがいい。

ファイルがXML形式で出力されるのもポイントが高い。がんすけを使わずとも、IEですぐに確認できるからだ。見やすいという点では、がんすけで閲覧するのが最もいいのだが、XML形式ならデスクトップに貼り付けたり、イントラネット内で共有したりする方向で利用できるし、書き換えも簡単だ。できることなら、XMLデータの方にも色やフォント指定を行ってカラフルにしたいところだが、そのくらいは自分でやってもそれほどの労力ではないだろう。

開発では性能面で苦労しました。できるだけ軽快に動作しないと意味がないので、基本的な部分のロジックは何度も作り直しました。そのほかに気を遣っているのは操作性です。個人で開発していると独りよがりなソフトになりがちなので、初期の段階から友人や同僚などからの感想やアドバイスを受けるようにしました。現在もユーザの方からのメールが大変役立っています。

がんすけは、いろいろな面でまだまだ改良の余地があり、もっと使いやすくできると思いますので今後も定期的にバージョンアップをしていきたいと思います。