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■エクスプローラライクなインタフェースで使い勝手がすこぶるよい。リンクチェックもできる
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膨大な量の情報が時々刻々と変化するインターネット上で、目的の情報を探し出すのは容易なことではない。頼みの綱であるサーチエンジンも、よほど有効なキーワードを使って絞り込まないと、一度や二度の検索で目当てのページに辿りつくのは難しい。しかも、サーチエンジンもシステムによって、扱う情報も違えば得意分野も違う。本来ならば、各サーチエンジンの特徴を理解した上で、探す情報の種類に応じて使い分けるのが一番の近道だろう。だが、操作方法や検索キーワードの処理の仕方、表示方法などがサーチエンジンごとに異なり、使いこなすにはなかなか骨が折れるのだ。
複数サーチエンジンを一度の操作で一発検索
そこでお勧めしたいのが、一度の操作で複数のサーチエンジンをまとめて検索できるメタ検索ツール「InternetLinkAgent」だ。インターネット上には、複数サイトをまとめて検索できるメタ検索サイトも多数存在するが、「InternetLinkAgent」のいいところは、標準で16ものサーチエンジンを同時に検索でき、細かな設定が可能な点だ。しかも、使用するサーチエンジンは、目的に応じて追加や編集ができる。カテゴリーを順に辿って検索するディレクトリ型も、キーワードからデータベース内を検索するロボット型も、また、最近多い融合型エンジンも、同じ操作でまとめて一気に検索できるというわけだ。
検索の要となるキーワードの設定も非常に簡単で、and(*)/or(+)/not(-)といった条件指定もボタンひとつで行える。演算子を組み合わせて条件を絞り込むBoolean(ブーリアン)検索にも対応し、例えば、フリーで使えるダルメシアンの子犬か子猫の写真(ポストカード以外)を探すのであれば、
((ダルメシアン+ダルメ+dalmatian*子犬)*子猫)*(写真+photo)*(フリー+free+無償)-ポストカード
などと記述すればよい。サーチエンジンごとに異なる書式も、それぞれのエンジンの仕様に合うように自動的に変換して引き渡してくれる。サーチエンジンを増やしたぶん、よけいな検索結果ばかりが増えたのでは本末転倒。こうした検索式を上手に使って条件を絞り込んでいってこそ、「InternetLinkAgent」の威力が発揮できるのだ。
リンクチェッカとしても使える
検索が速いことも「InternetLinkAgent」の大きな特徴だ。Webページを使った検索とは比べものにならないほど速い。検索結果では、ページタイトルやURL、取得先、コメントとともに、ヒット率や更新日も表示してくれる。一覧から目当てのサイトをクリックすると、通常使うブラウザでそのページが表示されるようになっている。また通常、Web検索では検索結果後に表示順を並べ替えたり、検索結果を保存することはできないが、「InternetLinkAgent」なら、それも簡単。並べ替えはリストの項目部分をクリック。取得した情報は自動的に任意のフォルダ内に保存され、あとからいつでも参照することもできる。検索結果が見やすいのも「InternetLinkAgent」のいいところだ。
さらに、Internet Explorerの「お気に入り」とNetscapeの「ブックマーク」の相互変換や同期アクセス機能も搭載。検索だけでなく、ブックマーク管理として使えるのもうれしい。登録済みのページは、リンクチェック機能を使えば、更新やリンク切れ、エラーなども簡単にわかるようになっている。もちろん、リンク切れや更新があれば、自動更新が可能だ。スケジューリング機能を使えば、リンクチェックも自動実行できる。
日夜増え続ける情報の海に溺れるか、それともうまく波に乗れるかは検索次第。「InternetLinkAgent」が私の“ベスト・オンラインソフト”だ。
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