ベクターソフトニュース - 2000.11.15 |
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打打打 Ver.2.0 β8
降り注ぐミサイルと爆破音が爽快なタイピング練習ゲーム ■Windows 2000/98/95/NT ■フリーソフト |
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ゲームの進め方もわかりやすいし、メニューなども単純だが洗練されている。連続してヒットしたときの爆撃音は、シューティングゲームのように爽快でスカッとするから、きっとストレス解消にもなりそうだ。キーボードアレルギーを感じている初心者にも、一通りタッチタイピングをマスターしている人にも、それぞれの楽しみ方を提供してくれる。ゲームとしてもトレーニングソフトとしてもバランスがとれたソフトだと思う。
まず、初心者向け配慮が行き届いている点が目につく。フロートキーボードやハンドライン(ホームポジションの手の位置を示す手の輪郭)などがあるので、はじめてでも戸惑いが少ないのがいい。タッチタイピングでは、手元(実際のキーボード)を見ずに打つことが大切なので、これは非常に有効なはずだ。文字によるブロックの色分けは、使う指を示す実用的なメリットがあるだけでなく、視覚的にとてもカラフルで楽しみを増してくれる。 フロートキーボードなどはゲーム画面の近くに出てくるが、タイピングに応じて移動する。細かい点だが、視線の移動が最小限になるように配慮されており、評価できる。また、表示位置を固定することも可能なので、少し慣れたら離して置いておき、わからなくなったら見るという使い方も考えられる。上級者のために表示しないようにすることもできるようになっており、レベルに応じて最適な環境で練習できるわけだ。 詳細で丁寧なヘルプにも好感が持てる。最初の起動でヘルプの「イントロダクション」の部分が自動表示される。これを読んで練習を始め、各ステージのヘルプを順にたどっていけば、まったくの初心者でも、基礎から順にステップアップしてゆける。単調な練習が続くと途中で投げ出してしまいがちなタイピングソフトだが、これなら孤独な練習に刺激と励みを与えてくれる。 筆者は一応タッチタイピングをしているが、意味のない文字列を打つことがこんなにつらいなんて……。逆にいうと、自分が頭にひらがなの「言葉」を思い浮かべて打ってるのだという発見もあった。より速く打ちたいと思う人には、地道だがこうした鍛錬が必要なのだろう。 それはさておき、一通り打てる人なら、周りの人とゲーム感覚でタイムトライアルを楽しむのもいい。「打打打」は1/100秒単位でタイムを計測をしており、コンマ零何秒を争うバトルはきっと盛り上がるだろう。ゲームには公平さというか、単純で誰にでもすぐ結果の出るルールが向いている。その意味で最もゲーム性が高いのが、両手の人差し指のホームポジションだけで行う「FとJ」モード、そしてAからZまでの26文字を連続して打つ「AtoZ」モードだろう。いずれもほんの数秒で決着する“タイピングの100メートル”。ほとんど10秒未満で1/100を争う白熱したバトルが展開されるはずだ。 (坂下 凡平)
《スクリーンショット》 最初のステージ「FとJ」。ここではホームポジションの要といってよい左右の人差し指の位置を習得する 《スクリーンショット》 結果発表の画面。タイムトライアルでは、歴代ランキングがベスト10まで表示される 《スクリーンショット》 環境設定メニュー。フロートキーボード/フロートカーソル/フロートハンドラインなどの表示や動きを設定する 《スクリーンショット》 カスタマイズを行えば、擬似的にカナ入力の練習をすることも可能。なお、作者のホームページには、変更用のグラフィックとINIファイルをセットにした「追加グラフィックスセット」が用意されており、簡単に設定を変更できる 【作 者】 junnno さん 【作者のホームページ】 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/norinoue/index.html |
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