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ベクターソフトニュース - 2000.11.03
DNA DNA Ver.1.11
交配でオリジナルモンスターが作れる“モンスター合成育成ゲーム”
Windows 98/95 フリーソフト
「DNA」の動作画面
■子供の性質を予測しながら、オス・メスを選んで掛け合わせる。果たして望みのモンスターが生まれるか?

モンスター同士を掛け合わせて、希望する形態や能力を持つ個体を作り上げる“モンスター合成育成ゲーム”。合成によって生み出されるモンスターは姿かたちだけでも50万通りにも上る。プレイヤーはモンスターをさらに育成し、希望する性質を伸ばしてゆく。最強のモンスターを育て、世界大会で優勝することが最終目標だが、形態にこだわって自分のイメージした形のモンスターを作る楽しみもある。

ゲームの舞台となる世界には「昆虫型」「人型」「獣型」「鳥型」「魚型」など、さまざまな種類のモンスターが棲息している。このモンスターを、(1)ショップで購入するか、(2)野生のものを狩って入手し、オスとメスを掛け合わせてオリジナルモンスターを作る。掛け合わせにはモンスターの種類による制限はなく、オスとメスの組み合わせでありさえすれば、どれほど形態が異なっていてもかまわない──例えば、人型のモンスターと狼型のモンスターを掛け合わせて人面犬を作るなど、形態のおもしろさを追求するのも楽しい(ただし、なかなか思った通りの形になってくれないのが悩みの種だが)。育成時に与えるエサで体色を変化させることもできる。

世界大会で優勝できる強いモンスターを育成することがゲームのひとつの目標となっているが、強いモンスターを育成するのは非常に難しい。モンスターは「HP」「ちから」「すばやさ」「かしこさ」の4種類のステータス、「熱」「冷気」「風」「地」の4種類の属性、さらに遺伝によって受け継がれる特技(「かみくだき」「ファイアブレス」など)などをパラメータとして持つが、希望通りのモンスターを手に入れるには、両親を選び、エサを選んで能力を高めるという作業を何代にもわたって繰り返さなくてはならない。

強いモンスターを作り出すことができれば、街の外で野生のモンスターを狩る(手持ちのモンスターと戦わせ、勝てば自分のものになる)のが楽になるほか、トーナメントに参加して賞金や副賞を手に入れることができる(副賞には、店では手に入らない強力なエサなど、重要なものが多い)。モンスターが順調に成長し、3大G1トーナメントを制覇することができれば、めでたく世界大会への参加権が手に入る仕組みだ。なお、モンスターは戦闘に敗れても死んでしまうことはなく、何度でも再挑戦できる。

ゲーム画面は、モンスターの性質やエサの効果などの細かな説明が表示されるようになっており、スムーズにプレイすることができる。ダイアログ表示時にポインタを自動移動する機能などもある。

reviewer's EYE 基本的にはモンスターを合成するだけのシンプルなゲームで、ユーザが操作できる部分は少ないのだが、プレイしてみると、これがかなりハマる。掛け合わせを工夫して、あれこれと手を尽くしてみてもなかなか思い通りのモンスターができず、ついつい止められなくなってしまうのだ。

操作できる部分が少ない、と書いたが、ゲームの構成はよく考えられており、決して単調には陥っていない。なにより、モンスターを合成してオリジナルのモンスターを作らないと先に進めないようになっている点がうまい。野生のモンスターの強さや、各地のトーナメントのレベルなどのバランスがよく、少しずつ目標をクリアできるようになっているため、やっていて飽きがこないのだ。

ただ、いったん成獣になってしまったモンスターを、それ以上成長させることができないのは少し残念な気もする。モンスターを次々と合成させるという目的からするとしかたないのだろうが、なかには愛着のあるモンスターもあって、少し悲しかった。

なお、タイトルのDNAとは“Discovery of New Ability”の略とのこと。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 育成時にエサを工夫して、伸ばしたい性質が発達するようにする
スクリーンショット》 強いモンスターができたらトーナメントに出場させて賞金を稼ごう。戦闘は自動で行われる
スクリーンショット》 街の外で野生のモンスターを手に入れることもできる。新しい血を入れることで、さらに個性的なモンスターを作れる
スクリーンショット》 街のバーやカフェでは情報を収集することも大切。モンスターに関することやエサの効果などのヒントを与えてくれる


【作 者】 MAIN-LOOP さん
【動作に必要なソフト】 DirectX 6以降
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

モンスターを合成するゲームというのは、いままでにもたくさんあったのですが、そのほとんどがあらかじめ決められたパターンで常に同じモンスターができあがるというものでした。例えば「A」と「B」を合成した場合、必ず「AB」ができあがるという感じです。もっといろいろなモンスターができあがったらおもしろいのになぁ、と考えながら高校で生物(遺伝子)の授業を受けていたときが、このゲーム作成のスタート地点でした。

ちなみにこのゲームでは、「A」と「B」の組み合わせだけで最大1,024種のモンスターが生まれてきます(頭、体、前足、後ろ足、翼の各パーツについて、それぞれ二つの遺伝子を持つ2匹を合成するため)。モンスターの見た目を決めるパーツもたくさんの種類がありますので、全部で50万種以上のモンスターを作り出すことが可能です。

■開発中に苦労した点

自分でも想像しなかったようなモンスターが生まれてくるため、時には絵的に許せないものになってしまいます。それを直すため、パーツのグラフィックや接続位置を調節するのがなかなか大変でした。ただ、調節したとはいえまだまだ変な奴がたくさん生まれます。それもこのゲームのおもしろみだと思って楽しんでください。

■ユーザにお勧めする使い方

実のところ、クリアするのは結構難しいと思います。挑戦意欲のある方はぜひクリアを目指してみてください。でも、このゲームの真の目的はモンスター合成を楽しむことです。例えば、人面犬を作りたいなぁなんていう目標を決めて、それに向かって配合を繰り返すなんて遊び方もいいんじゃないでしょうか。

■今後のバージョンアップ予定

グラフィックをもうちょっとちゃんとしたいし、ネットワーク対戦も……できたらいいなぁ。

■……

モンスターがなかなか希望する特技を覚えてくれない、という方にちょっとだけ教えちゃいます。人型の腕+すばやさ300以上で「トリプルブロー」を習得します。
(MAIN-LOOP)
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フリーソフト
DNA 1.18 モンスター合成育成ゲーム オリジナルモンスターでの対戦が可能になりました (1,754K)



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