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ベクターソフトニュース - 2000.05.31
れっつ、めろめろ! れっつ、めろめろ! Ver.1.2
簡単な設定で音楽データが作成できる自動作曲ソフト
Windows 98/95/NT フリーソフト
「れっつ、めろめろ!」の動作画面
■シンプルな画面イメージの通り、簡単な操作で作曲できる

曲調やテンポなどの簡単な設定を行うだけで、イメージに合ったMIDIによる音楽データを作成できる自動作曲ソフト。音楽に対する詳しい知識がなくても、誰にでも手軽に作曲できるように設計されている。

「れっつ、めろめろ!」というユニークな名前を持つソフトだが、画面は拍子抜けするほど素っ気ない印象で、非常にシンプル。操作も画面同様にシンプルなもので、作曲するには、画面上半分の「せってい」の中から、あかるい感じやくらい感じといった「曲の感じは?」、曲のテンポを決める「曲の速さは?」、音符の多さを含めてメロディを決められる「メロディは?」、最初の和音を決定する「1小節目の和音は?」の4項目を設定するだけでよい。例えば「曲の速さは?」では、
  • はやく
  • ちゅうくらい
  • おそーく
  • じぶんできめる(テンポ50〜220で任意設定)
から選択するといった具合だ。いずれの項目も、れっつ、めろめろ!にプリセットされた項目以外に、ユーザが任意に数値を指定したり、メロディを入力できる。

作曲は、和音を決定するための[コード進行を生成する]と、実際の旋律を決定する[メロディを生成する]という2個のボタンで行え、いずれのボタンも、クリックするたびに毎回異なるデータが生成されるようになっている。コード進行が生成されれば、その時点で伴奏音が再生可能になるので、気に入った曲調が得られるまで何度もコード進行を生成し、次にメロディを生成するという手順で操作すれば、さまざまなパターンの曲を作れる。

一度に作曲されるのは4小節分で、この単位ごとに標準MIDIファイルに保存できる。また、4小節ごとの複数のファイルを1本に連結することもできるので、4小節を超える長いデータでも作曲することができる。

コード進行は全部で7種類のパターンを持っており、それぞれの和音から別の和音に進む確率を定義できる。これにより、無理なコード進行の発生を避けることが可能で、何度試してもきちんとつながりを持った曲が生成されるようになる。伴奏についても、伴奏パターンおよびリズムパターンをいくつかの中から選択できる。これらを変更すれば、コード進行は同じでも曲のイメージはまったく違ったものになるので、いろいろ選択して試してみるとよい。演奏時に使用する楽器も、メロディ/伴奏/ベース/ドラムについてGMに沿った128種類から個別に選択・変更できるのに加え、れっつ、めろめろ!によるランダム決定も可能だ。

リズムパターン(音符の置かれる位置)については、自動で生成される以外に、ユーザが1小節単位で自由に登録し、使用することも可能。簡単な設定で作曲ができるだけでなく、かなり自由度の高い作曲も可能になっている点は大きな特徴だ。

reviewer's EYE 自動作曲ソフトがはじめて登場したころは、ものめずらしさも手伝ってか、どんな「ヘボ」な作曲結果であってもそれなりに楽しかったものだ。だが多くの自動作曲ソフトが登場した今となっては、ただおもしろいだけではすぐに飽きられてしまう。

その点、れっつ、めろめろ!が生成する曲は、かなり「はずれ率」が低いようだ。あまり試行錯誤を繰り返さなくても、ユーザが望んだ曲調の使える曲データが手に入る。いわば、実用性の高い自動作曲ソフトというべきか。しかも、あかるい感じとか、くらい感じといった、誰にでもわかる感覚的な設定によって、実際にその通りの曲調の曲が生成されるというのだから立派なもの。その気になれば細かい設定はできるが、音楽に関する知識がなくても作曲ができるというのが、この種の自動作曲ソフトの本道だろう。まさに本道を外さない、正統派の自動作曲ソフトだ。
(天野 司)


スクリーンショット》 コード進行に関する設定。あるコードから次のコードへどれくらいの確率で移行するか
スクリーンショット》 伴奏設定。ドラムのパターンを変更すると、曲のイメージはがらりと変わる
スクリーンショット》 音色設定。各パートに使われる楽器が変更できる。ランダム設定も可能
スクリーンショット》 リズムパターンの設定。保存および再呼び出しが可能


【作 者】 平野 賢史 さん
【作者のホームページ】 http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/9004/
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

私はもともと趣味としてDTMに興味があり,俗にいう耳コピーをして MIDIデータを作っています。DTMというと、音楽の知識やシーケンスソフトなどに代表されるアプリケーションについての知識が必要なことから、それらについての知識が少ない方はなかなかDTMを始められないのではと考えていました。そこで本アプリケーションを作ってみようと考えました。

■開発中に苦労した点

本アプリケーションは、既存の音楽理論の中から単純なもの・基本的なもののみを使うことで演奏データを作っていきます。アプリケーション作成において一番苦労した点は、MIDIファイル生成です。これまではMIDIデータを作るにも既存のアプリケーションを使っていたため、MIDIフォーマットについての知識はゼロでした。そのフォーマットについて知り、生成した演奏データを実際にファイルとして生成する点が、一番の苦労点だと考えています。

■ユーザにお勧めする使い方

本アプリケーションでは,4小節ごとにMIDIファイルを保存することができます。そのファイルをパズル感覚で組み合わせていけば,オリジナル……とはいえないかもしれませんが、自分なりの演奏データを作ることができます。

■今後のバージョンアップ予定

現段階では演奏データの出力のみなので、データの読み込みを考えています。また、データに対していろいろ変更を加える、インタフェースも改良をすることができたらと考えております。
(平野 賢史)
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フリーソフト
れっつ、めろめろ! 2.0.2 簡単に曲を作ることができる作曲支援ソフト (485K)



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